英雄アレキサンダー王の生涯を描いたスペクタクル映画。20歳でマケドニアの王、24歳でエジプトの王になった英雄が世界征服を目指しペルシア帝国と戦う。迫力の戦闘シーンは見応え十分。オリヴァー・ストーン監督作品。
創世神話、王権神話、神託と占い、怪物、魔女、トリックスター、動物寓話など、人類発祥の地といわれる広大な大陸を舞台にくりひろげられた、アフリカ諸民族の豊穣な伝承を体系的に紹介。
2人が一つになって永遠の高みをめざすプラトン的愛のかたちは失われたのか。近代科学の勃興期、ベーコンは女性的自然をどうとらえたか。母との関係性は、男の子、女の子にそれぞれどのような性の意識をもたらすのか。現代科学の理論は、ほんとうに客観的に成立するのか。フェミニズム、科学、心理学など、さまざまなジャンルから、ジェンダーに色づけされた科学の本質を暴く挑発的論文集。
摂食障害の経験をもつ女性の感情や気持に耳をかたむけ、その言葉を通して、女性と性をとりまく問題群を明るみに出す。
有島武郎『或る女』にジェンダー批評の可能性を問う。大胆に、細心に。
ジェンダーと労働の問題を理解するために、広く社会的な変化という視点に立って、従来の研究調査の成果を参考にしながら調査研究を実施した。もちろん、これまで述べたことを網羅的に扱うことは限られた条件のなかでは時間的にも物理的にも不可能である。そこで、本書ではその対象を、現在の日本を含め高度産業社会のなかで大部分を占める雇用労働者、特に現代社会で大きな役割を果たしている企業や病院組織の正規雇用労働者に的を絞った。そして、これからの社会の変化、企業組織の職場での男性と女性の関係や女性のもつ障害、女性の適性、および女性管理者の資質などを中心に、日本、アメリカ、およびオーストラリアでの調査を実施して、論理的かつ実証的に探ることを本研究調査は主要目的としている。そのために、本書は3部構成とした。
ヴィクトリア時代の社会は、社会階級と性差によって、明確に階層化されていた。そのなかで女性はその階層に「ふさわしい」生活を送るために、どのように教育されたのか。また、その教育の様式は時代を経てどのように変わっていったのか。イギリスの代表的女性史・女性学研究者の一人である著者が、放送大学のテキストとして書いた、イギリス女性教育史のスタンダード版。
“ことばを使う行為”を通して、私たちはどのような女/男であろうとしているのか。“ことば…”はジェンダーの権力関係にどう左右されるのか/どう変革しているのか。ジェンダーに関するイメージ・規範・カテゴリーは“ことば…”によってどのように作り上げられ正当化され普及しているのか?研究史と最新の成果。
ジェンダーでみる社会福祉援助のあり方。離婚、子育て、養育権、養育費問題、公私支援…「同居」「同居していない」父親の日米面接調査の結果報告。
女性は違ったやり方で科学をするか?科学は公正中立か?教育の機会はジェンダー・フリーか?家事と育児は誰がするのか?数学にジェンダー・バイアスはかからないか?科学のフィールドから女性が排除される社会的・文化的背景を徹底的に洗いだし、ジェンダーの視点から新しい科学の可能性をさぐる。
ジェンダーと人種を分析概念に、歴史認識と文学作品を読み解く。多文化社会アメリカの表象を問い、有色人の女性たちの語られなかった声を聴く。
男女共同参画社会基本法が制定され、実質的な男女平等の実現が政策課題になっている。しかし社会規範である制度は、性別分業意識でジェンダー化されていると言わざるを得ない。本書では、その諸制度をジェンダー問題解消の視点から検討し、そのあるべき姿を再構築するための提言を試みている。
就職・採用という問題について、学生・大学就職部・企業・若手社員といった異なる立場の主体それぞれを調査対象とし、経済学・経営学・社会学・心理学を専門とする5人の大学教授が重層的に分析している。採用の基準を「心・技・体」で見たときの傾向、「即戦力採用」の意味、ジェンダー・マネジメントの視点から浮かび上がる問題などを明らかにする大学教授ならではの就職・採用論。
価値論と政策論をつなぎ、新たな社会政策を考える。従来のフレームワークを問い直し、21世紀型福祉国家の社会政策のあり方を考える。
「男は仕事、女は家庭」-男/女の差異を本質的なものとみなす社会は、いかにしてつくられたのだろうか。伝統的に、製織労働の担い手が女性であった日本と、男性であったドイツ。両社会において、それらの労働にはどのような意味づけが行われ、また繊維工業の近代化はどのような道程を辿ったのか。そして、労働の近代化は、社会政策・保険制度の形成とあいまって、人びとの家族観や職業意識にいかなる変容をもたらしたのか。「労働のジェンダー化」という観点から、近代史研究に新たな視座を拓く。