人間精神の自由と平等を標榜し、19世紀アメリカ・ルネッサンス期を代表する思想家、ラルフ・ウォルドー・エマソン(1803〜82)。自己信頼にもとづく個人主義と、社会に対する責務ー。奴隷制廃止運動と女性解放運動等、社会改革運動との関わりを詳述、進化、人種、ジェンダーの視座から、社会改革者としてのエマソンを再評価する。エマソンの家庭、フラーやソローとの交友関係にも焦点をあて、思想の実践も考察する。
2013年、フランスでも、「みんなのための結婚法」が成立し、同性婚が認められた。本書は、新しいジェンダー・アプローチから、同性婚が認められるまでの法的・社会的な歴史を紐解くとともに、男女平等の時代における親子関係の法的矛盾を明らかにすることで、抜本的な法改正のための議論の枠組みを提示する。
長期停滞のもとでのネオ・ファシズムの台頭、雇用と社会保障の劣化、地方衰退にどう立ち向かうか。100年を超える歴史的視野から現状を分析し、左派による日本型ベーシックインカム論を提示する。
「労働」をキーワードとして、現代女性の生活状況を、男女共同参画社会・キャリア・家族・育児・介護等をめぐる法制度・事例を踏まえ解説。また、Society5.0実現に向けた取り組みやAI・IoTの導入により変容しつつある社会状況を踏まえ、今後、女性の生活はどのように変化していくのかを展望するとともに、「ジェンダー」という視点を通して社会を見る重要性・意義を解説した一冊。
労働のグローバル化が進む中で、脆弱な環境に置かれた現代ラテンアメリカの女性たちが国境を越え、移民労働者として国外労働市場に組み込まれるプロセスと、その中で女性たちが直面する様々な問題を明らかにする。
日本の英語教育においてジェンダーはどう扱われてきたのか。教育学・教育史・コーパス・心理学・メディア批評の研究者による学際的論考で示す。
「ろう者学(デフスタディーズ)」の視点にたち「女性学」の知見も織り混ぜながら、過去から現在に至るまでの聴覚障害のある女性が歩んできた人生、そして彼女たちを取り巻く社会のありようを概観し、インクルーシブな共生社会を展望する。ろう女性学に初めて接する人に向けた入門的ガイドブック!!
伝統か、差別か。二者択一の議論を超えるために。
ジェンダー平等な学校をつくるためにジェンダーから影響を受けて人生を歩んできた教師たちができること。