純愛・性愛・家族そして性暴力という視角から、近現代小説の象徴的な場面を読み解く、斬新でスリリングな一冊。
「性差」や「文化的・社会的性」と訳されるジェンダー。その概念が日本に導入された際の困難を辿り、ジェンダー史成立までを描く。研究をリードしてきた著者の多彩な成果を集めた、ジェンダー史を学ぶ人々に贈る必読の書。
ジェンダー論に新しい命を吹き込む力作!マルクス主義の視点から基本的概念を整理し、ジェンダー・エクィティ(男女平等)への突破口を明示する。
最高の音で楽しむために!
映画作りに没頭するシャイな青年と彼に協力する謎めいた初老の男、そして青年がヒロインにしたいと願う美女。3人が織り成す友情や恋、夢のストーリーをペーソスたっぷりに描く。スティーヴ・ブシェーミ主演の感動編。
暴力をどのように引き受け、その連鎖を断ち切るのか。「暴力の表象/表象の暴力」から過去の暴力の痕跡をたどり、対抗暴力の限界を受け止めて、ジェンダーやフェミニズムの視点から暴力の循環を断つための実践的可能性を展望する。
エリック・アレキサンダーのジェントル・バラッズ第2弾。絶好調にある旬のテナー、その力強さ……。スタンダードを軽やかにそしてよく歌う。堂々たる演奏といえるだろう。奇をてらわず素直に演奏する爽快感、こういう演奏に理屈はいらないから少し音量を上げて、照明を下げて。
18世紀の植民地の暗く苛烈な文化交流史において、著者はオウコチョウのようなつつましい植物に焦点を当てる。現地の人びとから植物の知識を熱心に吸収したヨーロッパ人は、奴隷の女たちが主人を欺くために使っていた中絶薬についての知識を、あえて無視した。ヨーロッパはまさに重商主義のもと、人口増加を奨励している時代だった。植物探査のはらむ深刻なモラル問題に光を当てる。アメリカ歴史学会大西洋世界史賞、フランス植民地歴史学会Heggoy賞、アメリカ医学誌協会薬学史Ester賞ー受賞。
表象文化論の研究者と美術館の学芸員女性ふたりの往復書簡+論文集。
かつてヤリ手の法律家だったロイヤルは、22年ぶりに我が家に帰ってくる。妻と3人の子どもたちもそれぞれに日陰の道を歩んでいたことを知った彼は、家族のために一芝居打つのだが……。ウェス・アンダーソン監督のユーモアが効いた傑作ホーム・ドラマ。
刑事手続における被疑者・被告人の適正手続の保障に反することなく被害者の安全と権利は如何に守ることができるのか。米国DV防止法・加害者逮捕政策をもとに「配偶者暴力防止法」改正を考える。