ナンパが大好きなハルがついに落とした美人女性。だがハルは、セラピストによって催眠術をかけられていて……。ブラック・ジョーク好きに絶大なる人気を誇る、ファレリー兄弟によるコメディ。
西欧における日本女性のイメージはいかにして形成されたかー。ロティの『お菊さん』、ロング、ベラスコ、プッチーニの『蝶々夫人』を、サイードが指摘する「再構成と繰り返し」の過程として読み直し、レーヴェン『バタフライ』における自己相対化の手法、ウォン『M・バタフライ』における異性装のパフォーマンスにジェンダーの本質と模倣の構造を探る。
お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」の研究プロジェクトの一環として、2005年度(平成17年度)から2007年度(平成19年度)に得られた成果をまとめたもの。
男女が別々に競技する現代スポーツに対して、「男女別競技を撤廃しよう」「男女の身体能力差を考慮すべきだ」などの多様な意見がある。現在の男女別競技は、どのように「常識」になっていったのだろうか。近代日本におけるスポーツ受容、女子選手への批判、遊技教育の諸相から、戦後の「東洋の魔女」、プロ野球、生涯学習としてのスポーツまでの歴史的な事例を丹念に辿り、従来の議論が見落としていた「身体感覚」という視点から私たちが身体とジェンダーをどのように捉えてきたのかを浮き彫りにする。それをもとに、「規範としてのジェンダー」という視角から、優劣や役割にとらわれないジェンダーの可能性を提言する。
いちにちがおわりました。ウィドル、ワドル、ピドル、パドル、そしてリトルクワックのねむるじかんです。でもよるはピカピカひかるものや、ホーホーとなくこえや、カサカサとうごくものがあってなかなかねむれません。いつになったらねむくなるのか、おかあさんにもわかりません。
ビューティー・サロンは「女らしさ」を読み解く絶好のスポット。身体・ジェンダー・健康をめぐる利用客の多彩な関心と、美容という労働の位置と経験を鮮やかに浮かび上がらせ、新たなフェミニスト思想の地平を拓く。
揺らぐ暴力の世界ー新たなジェンダー体制への理論的挑戦。世界では現在、いかなる暴力の物語が流通し、どのような欲望を語っているのか?文化表象分析と理論再考を往還しながら、「欲望・暴力のレジーム」の変容を読み解く。
三蔵法師、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の出会いが描かれた、峰倉かずや原作のエピソード『埋葬編』をもとにしたOVA。気鋭のスタッフ陣が結集して作り上げた、心躍るアドベンチャー・アクションが楽しめる。
ケガレという観念は決して過去のものではなく今日もさまざまな形で日本社会に浸透している。人々の暮らしの中であるいは社会的な儀礼や行事において日常の感覚とは次元の異なる禁忌(タブー)の意識が働く場合がある。本書では、ケガレの歴史的・文化的な形成過程を探る。
男性と女性と企業、三者間の協力・対立・駆け引き。雇用制度と性別分業とビジネス慣行の相互依存構造を明らかにし、革新的企業によるワーク・ライフ・バランス社会実現の可能性を探る。