本書はまず看護を学びはじめた学生が基本的人権としてのセクシュアリティの基礎知識および最新情報を学ぶことを最大の目的としている。その上でセクシュアリティを護り支える看護実践を事例検討によって学ぶことにある。次に、学生を教育・指導する教員と、病棟などの臨床でその実習指導にあたる臨床指導者をはじめとする看護婦(士)の、「このような学びをしてくる学生が病棟へ来るのだから、臨床でそれが生かされるような自分たちの性に対する認識を変えなくては…」のニーズに対応することを目的としている。
フェイシズムvsフェミニズム。美女は得か?「化粧、美容整形、性転換、筋肉・肉体美など」の制御。これら自分の身体への具体的なコントロールが、はたして自分を変え、社会を変える契機になってきますことやら。
まず、リハビリテーション看護の分野で重要ですが取り組みはこれからである「セクシュアリティ」を取りあげた。次に、回復期リハビリテーション病棟が制度化され3年経った。リハスタッフが病棟専従となったなかで、看護師はどのような働きをしているのだろうか。より専門性が発揮できているのだろうか。そのような観点から、実践研究では「回復期リハビリテーション病棟における看護師のエンパワメント」について取りあげた。
徹底して子どもの現実に迫り、子どもへの関わり方・援助方法、性教育のポイントを明解に語る。年齢別・テーマ別性教育と科学的な基礎知識、具体的な場面を想定したQ&A、コラムなど、いま必要な内容を網羅。
宮廷物語では、だれとだれがどんなセックスをするかは、重大事。それは色恋ではなく権力の物語だからだ。
障がい者の性、セックス奉仕隊、ラブピースクラブ、若者への性教育、ネット恋愛、セックスワーク、人身売買、フーコーのセクシュアリティ論、日本における売買春の歴史。セックスという行為に潜むテーマを掘り下げ、縦横無尽に語り尽くす。
ことばにならないセックスを論じるに値するものとし、ジェンダーとセクシュアリティの謎に分け入り、身体と欲望から日本の現実を暴く。ひんしゅくを買うことを怖れない社会学者の好奇心に満ちた対論。
セクシュアリティを大切にする社会こそ、個人を尊重する社会。課題を析出する現場からの発言、最新の国際的動向の紹介。
これほどエキサイティングな『源氏物語』読解があったとはー人気の講義から生まれた“テキスト曲線”が、千年にわたる謎を今、完全解明する!
看護診断の世界的なリーダー、ゴードン博士の書き下ろし単行本。世界中で使われているゴードンの「機能的健康パターン」。「機能的健康パターン」は、個人を、家族を、そして地域社会をアセスメントし、診断するホリスティックな枠組みを提供します。NANDAの1998年採用新看護診断収載。
近世の公娼制度、戦時下の従軍慰安婦、現代アジア諸国への性侵略を生み出してきたものはなにか。家庭内離婚、セクシュアル・ハラスメント、若者の恋愛恐怖症から母子相姦、連続幼女殺人まで、愛と性を欠落させた日本の性風土の歴史的構造を究明する。
勃興するブルジョワ階級の娘の死に至る抑圧の生を描き、おそらく世界でもっとも長い18世紀英国小説『クラリッサ・ハーロウ』。マルクシズム=フェミニズム批評が、性差、階級闘争などのアポリア設定により、この文学史に埋もれた「古典」を衝撃的に現代に甦らせる。