女性ホルモンの基礎知識、女性のがん・検診、セクシュアリティ、外来でよく診る身体症状、精神症状に加え、診断の決め手となる画像、月経や妊娠に影響を及ぼす薬剤、漢方薬、サプリメントなどの付録付。性差の視点を入れながら、総合的に女性を診るためのガイドブック。
脳科学、生殖技術、性別越境、全球シミュレーション…。21世紀における生命科学とテクノロジーの進展は、われわれの生を徹底的に唯物化し、操作可能なものにした。守られるべき人間の規範を前提とする生命と技術の倫理だけでは、この新しい状況に対応できない。哲学、社会学、人類学の知見から、未来の地平における新しい人間のあり方を探る。
“恋愛”の時代から“性欲”の時代へ。そして“性欲”に悶え“性欲”に涙する人々を登場させた近代。文学において“性”を描くこととはー“性”の言説分析。
研究の緻密化と並行して細分化が進むなか、「帝国」の構造や植民地支配のあり方を総体として把握・理解する必要性がますます高まっている。そのために必要な論点を、政治・経済の制度と文化的側面の双方に目を配りつつテーマ別に整理し、第一線の研究者36人がわかりやすく解説する。研究の到達点と今後の展望を提示する画期的入門書。
神話、宗教、芸術、国家、革命。あらゆる幻想にひそむ恐怖と性の関係をえぐり出し、大学闘争、ベトナム戦争、中東戦争など60年代から現在にいたる時代を戦いぬいた女の歴史を軸に、タナトスの政治からエロースの政治への道を提唱する。性と暴力の根源的関係を掘り下げるセクシュアリティの文明論。
実際の家族療法の流れに沿って構成された本書には、初回面接の要点から、ジェノグラムとロールシャッハテストを駆使した家族アセスメントの方法、各種精神疾患や問題行動に対する援助の実際、さらには家族ライフサイクルやジェンダーに関わる視点や、自らの面接の失敗例に至るまで、著者が日頃から心がけている家族援助のポイントとその詳細が解き明かされている。海外の最新理論に精通しながら精神分析的な家族力動をも視野にいれて、15年にわたる臨床経験の中で練り上げられた論考は、家族療法の初心者はもちろんのこと、個人療法中心の治療者にとっても得るところが大きい。
パンツを穿いた“好色なサル”は、20万年にわたって、どのような“性生活”を送ってきたか?今後、人類のSexはどう進化するのか?本書は、進化生物学・心理学、人類学などの専門分野の知見をもとに、人類20万年史における性の進化をたどり、現在の私たちの性と欲望のあり方の謎に迫った「性の進化論」である。米国で『キンゼイ・レポート』以来と言われる“大論争”を巻き起こし、世界21か国で翻訳出版されている。
オペラにおいて女性と男性が文化としてどのように表現されているか?歴史上のさまざまな時代に欲望と快楽は音楽でどのように構成されてきたか?音楽理論ではジェンダーを内包するメタファーがどのように行き渡っているか?ジェンダーとセクシュアリティの視点からひらく音楽学の新たな地平。
ヘミングウェイは「なぜ」ヘテロセクシュアルで男らしく「あらねばならない」のか?メディア、批評家、出版社、編集者、そして読者の、作者の構築をめぐる様々な欲望を「読む」。バルトやフーコーの反作者主義から「歴史を有する作者」を救出し、ポスト構造主義の視点から作者に接近を図る。セクシュアリティを中心に新たなヘミングウェイ像を提示。
尿失禁・便失禁の治療とケア。実践的アプローチを集大成!
東アジアの性、家族、社会。何が変わり、何が変わらなかったのか?2000年代以降の状況を気鋭の研究者たちが新たな視角から切り込む。
日常のそこここに遍在する性の姿をあぶり出し、欲望の社会編成を暴く。
姦淫と不倫は人間の本質か?「セクシュアリティ」、「やましさ意識」、「魔女とジェンダー構造」などアメリカ文学にみられる根源的テーマを鋭く抉る。