「自立」して生きるために、苦学で手にした税理士資格。税理士業務の中で、子育ての中で、市民活動の中で、芽生えた一つ一つの疑問が、ジェンダーの問題という大きな渦になった。
フェミニズム理論の辞典。1968年以降の第二波の時期にフェミニスト理論を構築した諸概念を明らかにし、旅する理論の起源と流用を示すことを目的としている。見だし語は英語でアルファベット順に配列。巻頭に見出し語和英索引を掲げている。見出し語は約300件を収録。各項目の記述が長い。巻末に重要語項目別索引と人名索引を付す。
女性の「内なる差異」の追究から共存的フェミニズムへの道をひらく。
ポスト工業化の知識社会への転換に、経済学の理論はどのように分析のメスをふるったらいいのか。いままで、マルクスの理論を長く学んできた立場からの1つのこころみとして解き明かす。
天使のように繊細に、悪魔のように大胆に。男性によって独占されてきた哲学パラダイムへ女性からの挑戦。
いまや政治家も、学者も、官僚も、マスコミも、こぞってフェミニズムに媚びている。しかし本書の著者は、フェミニストの主張が屁理屈にすぎず、実際には多くの女性を苦境に陥れているという実態を明らかにする。
フェミニズム用語を収録した辞典。アルファベット順配列。巻末に、見出し語和英索引、見出し語項目別索引がある。
権力はいかに言説のかたちをとって身体・精神・欲望を形成するのか。女と男の弁別が身体の自然に根ざすとする本質論的前提を根底的にくつがえしセクシュアリティ研究の方向を決定づけるフェミニズム・現代思想の最重要書。
誤解や無知によってせっかく与えられている本当の快楽を味わう事なく過ごしてしまうのは、もったいないことだと思います。本書は、性の初歩的な疑問、性のテクニック、現実の悩み、男女の性愛の違いなどに明快に応えております。巷に氾濫する珍説、俗説、医学的説、伝説、錯覚の類いまで網羅し、正しい性知識を身に付けるように配慮しました。
内なる声に動かされて女性たちはいかに格闘し、自らの表現手段を獲得したか。本書は主に、18世紀から19世紀にかけてのやや古い時代に、ドイツの女性たちの書き著したものについての論を収めた。
“読む”行為に潜む性差に焦点をあて、男性性、女性性の囚われを解き明し、女同士が物語を共有・交換することで自己を“語る”方策を探る。
いま、なぜ『青鞜』か。「新しい女」を生んだ『青鞜』とはどんな雑誌だったのか。創刊から約90年、女性たちを取り巻く状況はどう変わり、何が変わらないのか。女性問題を論じた先駆としてのみならず、近代女性文学の成果として、多角的に発掘・再評価する本邦初の試み。23人の気鋭による決定版評論集。
反射し拡散し、新たに焦点を結ぶ三つの言葉と三つの主題。「近代国民国家と暴力」にまつわるフェミニズム論争の万華鏡。