プラトン、ミケランジェロ、ナポレオン、ルートヴィヒ二世、ダヴィッド、バルザック、シューベルト、モーツァルト、ワイルド、プルースト、フロイト、トーマス・マン、ジッド、モンテルラン、フォースター、パゾリーニ、三島、ジュネ、フーコー、ヴィスコンティ、アイヴォリー…。有史以来の偉大な才能とホモセクシャリティとのかかわりを通じて、久しく断罪されてきた同性愛文化の歴史と変容を見極める、フェルナンデスの力作評論。
ヒトの性的指向を決定するものは何か。選択か?生まれつきか?遺伝子、ホルモン、ストレス、脳、認知心理学、行動学的心理学、精神分析ー性的指向を扱う科学理論を網羅的に取りあげ、その限界と意義を検証する。
一人の心理臨床家の生いたちと、その展開と、その到達点。「自閉」が論じられ、「治療者の迷いや困る能力」、「あいまいさを愛する能力」などが考案され、自身の経験や、研究の結果や、臨床例なども、適宜に織りこんでいる。
ソドムの罪とはなにか?聖書に記されていることは正しいのか?キリスト教の生み出した同性愛への偏見を聖書学から批判する!
古代ギリシア世界における男性文化のエロティシズム。
ギリシア古典の権威が、法律から落書までを徹底的に調べ上げ、古代ギリシアの同性愛の謎にせまる。同性愛と異性愛はどのように共存していたのか。道徳の問題、美的感覚の問題、そして同性愛の作法まで克明に描きだす。
同性愛と家族とが交差したとき、そこに何が浮上するのか。スティグマを押された人を前にして、私たちは何ができるのか。親にカムアウトする子ども、子どもからのカミングアウトを「カムアウト」する親ー「カムアウトする親子」の語りから、同性愛と家族をめぐる問題経験を掘り起こし、日本社会を問い直す。
「美のための美」はなぜ進化したのか?メスが美的感覚をもとに配偶者を選び、オスを改造していくー世界的鳥類学者が刺激的な新説を提唱し、華麗な鳥の羽から人間の同性愛まで、従来の進化論では解き明かせない美と性の謎に斬り込む野心作。ピューリッツァー賞(2018年)ファイナリスト。ニューヨークタイムズ紙「年間ベストブック10冊」(2017年)選出。
千住明が88〜97年に作曲したTVドラマや『わが心の銀河鉄道〜宮沢賢治物語』をはじめとする映画などの音楽を集めた作品集(抜粋である)。初CD化作品が10曲も収録され、千住作品を一気に聴くとそのサウンド、メロディに彼の色がすでに明解に出ている。
すべての日本男性は美少年との性的快楽に陶酔していたー稚児、若衆、女形、陰間たちがくり広げた華麗なる日本同性愛文化を世界に知らしめた名著。図版多数収録。
同性カップルに結婚の権利が認められていないのは正当か?米国を代表する政治評論家が同性愛者の社会的位置づけを論じ、米国において同性婚法制化を推し進めることとなった画期的な書、待望の邦訳。
フィリップ・アリエスは同性愛こそ「純粋状態でのセクシュアリテ」だといった。ジル・ドゥルーズは、プルーストにおいて同性愛が「愛の真実である」とみなした。大作『失われた時を求めて』を精査しつつ、「同性愛」の多様、多彩な世界を文化史的視座から浮き彫りにする。
LGBTを含むセクシュアル・マイノリティ生活者としての素顔、仕事と収入、パートナーとの家事や余暇活動にみる“分かち合う親密性”。しなやかなインタビューを通して、親密性理論の新しいモデルを拓く社会学。