農業生産活動を通じて発揮される農業の外部経済効果(公益的機能、例えば洪水防止や景観形成など)を仮想評価法ーCVMを用いて貨幣的に評価し、環境経済学の視点から今後の農業政策を考える。
本書は、会計基準の国際的統一が進行している中にあって、依然として多国籍企業が公表する連結財務諸表の比較が困難である状況について、歴史的経緯と現状を明らかにしながら総体的かつ体系的に検討するものである。
グローバリゼーションの波の中で今なお深刻な食糧難に喘ぐアフリカや東南アジアの低開発国の視点から現代世界のフード・セキュリティー問題に鋭くアプローチする。農業政策から開発・食糧援助、食糧の生産・流通・管理システムに至るまで、地域の社会・経済的背景の分析によって食糧事情の多様性を浮彫にし、食糧確保のための真に有効な戦略とは何かをさぐる。
経済学の保健医療への幅広い応用を学ぶ。ロンドン大学(熱帯医学衛生学大学院、LSE)における講義をベースにした、「世界標準」のテキスト。医療や公衆衛生に関わる人たちにも最適の入門書。
現在の社会保障制度の問題点、特に各制度間の隙間と制度間資源配分の是正を意識しながら論じ、非典型労働者、ニート、長期的失業者、生活保護受給者、そして高齢者・障害者も含めた個々人の内在的な能力を開発するスプリング・ボードとしての役割を持った社会保障制度を確立するための提言をする。
自然界を彩る色素の中で、カロテノイドが占める割合は多く、多種多様である。植物の光合成や動物の視覚に必要不可欠であるほか、抗酸化、抗腫瘍、免疫の賦活化など、さまざまな機能が注目されており、現在まで、天然から750種以上のカロテノイドが単離され、構造決定されている。本書は、動物、植物、微生物等におけるカロテノイドのさまざまな機能と生理活性を中心に、基礎的な反応機構や天然での分布、分離・分析方法まで、カロテノイド全般をわかりやすく紹介する入門書である。本書に出てくるカロテノイドにはすべて統一番号を記し、巻末にその名称と構造式を一覧にすることで読者の便宜を図った。また、半体系的命名法やおもなカロテノイドの吸収スペクトル、参考書籍やホームページ、市販されているカロテノイドの一覧、各種の索引など、付録も充実させた。
この本は、新人を受け入れる立場の人が、どのように新人を迎え、指導したらよいのかについて、聖母病院の実際をベースにしてまとめたものです。もちろん、当の新人自身が読んでもわかりやすいようにまとめました。
実務経験も深いクレジット市場の第一人者が、日本のクレジット市場の歩みを検証し、その特徴を明らかにするとともに、将来を展望する。実務家、研究者待望のテキスト。
最新ゲノム研究から生まれた技術と情報が満載。「細胞工学」好評連載を大改訂単行本化。わかりやすい用語解説とくわしい関連webサイトが充実。カラー20頁。
本書は、東南アジアを対象に金融システムと経済発展の関係を検討したものです。タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシアを対象として、最新の金融制度理論を分析の背景に置くとともに、独自に推計された長期金融統計に基づいて実証的に検討しています。本書の根底には1つの基本的な仮説があります。それは経済発展においてはいかなる形であれ資金の期間変換の問題があり、それをいかに解決するかという問題が経済発展と金融システムの基本的な問題として存在するのではないかということです。近年のアジア危機の最大の教訓は、経済発展のための資金を短期性の海外資金に依存した経済の脆弱性であったと考えられます。そのため本書では、重点の置き方こそ異なるものの、各章とも設備投資行動とその資金調達とくに長期性資金の問題を共通の作業仮説としています。
本書は、自傷行為、思春期臨床、医療訴訟、聴覚障害、ホスピス・ケア、SARS、そして医療倫理にいたる幅広い領域をカバーしながら、数多くの事例報告をもとに、現代医療現場に欠かせない「ケア」としてのNBMの可能性を探る。既刊書『ナラティブ・ベイスト・メディスンー臨床における物語りと対話』に最新の実践研究の成果を加えた続編。
非市場性の環境資源に関する新しい希少性に対して、どのような公的部門の行動が必要となるのか?「環境-資源-開発」の新しいパラダイムへ挑戦。
人間にとって、「水辺」とは何か?「景観」という切り口からまったく新しい文化論を展開。日常生活と異界との境界を軸に、新石器化と現代化の時代における水辺の景観形成とその変容を分析する。