20世紀後半に大きな変貌を遂げた分類学は、一方で新しい総合的な進化・自然史を生み出し、他方で生物多様性問題に対処する研究のフロントの役割を担っている。この分類学について、前半の4章で特定の分類群を扱いながら総合的な多様性研究の手法と実例を示し、後の2章で多様性研究促進のツールを解説。
市場経済には時代や地域に応じて多様なタイプがあるということを論じ、また、その観点から近年のアメリカナイゼーションとしてのグローバリゼーションの問題点を提示する。
各病院レベルでの個別的な「病院原価計算」に焦点を当てて研究。日本病院界における実態を実証的に明らかにし、日本病院界における今後の原価計算洗練化の方向を明確にすることを目指している。文献に基づく歴史研究、アンケート調査データによる実態把握と統計的分析、インタビュー調査に基づく要因分析、インタビューに基づく事例研究、内部業務データ等に基づく定量的な妥当性検証研究と、多様な研究手法が活用されている。本書が対象とする病院業は定型化困難度が高いとされる高度専門的な人的サービスであり、そのアウトプットとしての各種サービスの同質性の検証も行っている。
病院倫理委員会の設置・運営から具体的な審議方法まで、基礎から実務までをカバーした医療従事者向けの実践的テキスト。
海に起源した生命はどのように進化してきたか?「進化・系統」、「形質進化・遺伝子進化」、「種分化・多様性」の3つのテーマから海洋生命史研究の最前線をまとめる。
われわれは、地球と人類を滅亡から救うために、今、何をなすべきか?地球環境問題のすべてー気候変動・地球温暖化、水、地球資源、生物多様性、消費と成長、汚染、さらに未来的「倫理」までーに対して、各分野の第一人者が実証的に論述し、かつ解決策を明快に提示する。「21世紀人」必読の書。
世界は、生物多様性を無視できないー温暖化に続く世界の新潮流「生物多様性」。第一線の執筆陣が、その歴史と今後の展開を「経済」の視点で読み解く。
効率的再分配、協調的労使関係、企業統治モデル、金融制度など、諸制度が経済パフォーマンスに与える影響を、質的・計量的に分析。あわせて多様性分析のためのツールも紹介する。
植物科学の目的は、植物の機能を解明し、その機能を利用して、人類の福祉の向上をはかり、地球環境を守ることにある。本書は、地球の温暖化をはじめとする環境問題や農産物の生産とその安全性に対する危機感が一段と高まっているなか、植物科学を通して現代生命科学の到達点を知り、環境問題や食料問題など、植物がわれわれの生活にいかに深く関わっているかについてより詳しい理解が得られる入門書である。生命科学の最新の知見とあわせてその歴史的背景についても平易に解説し、現代植物科学が生み出した技術や成果、その問題点、さらには今後の行方について考察をする。
これからの持続循環型社会、生物多様な環境を維持するのに欠かすことのできない里山、里地、里海、川をどのように保全し、利用するべきか。日本の里山、里地の変化を詳しく追い、今後の展望を切り拓く。国際的連携を通しての保全活動の取り組み、市民参加による保全活動の実践事例を数多く紹介。
「グリーンMOT」とは、MOT(Management of Technology:技術経営)の環境経営版である。グリーンMOTが企業経営に対する貢献として期待されることは、技術・市場・組織のマネジメントの観点から、企業の環境経営の競争力を高めるとともに、環境意識の高い経営者と技術者を育成することである。
世界のビジネス・アーカイブズ活動を紹介する初の日本語論文集。各国・各企業の著名アーキビストによる15の実践・調査報告を収録。地方自治体の公文書管理にも応用可能。
マグロやクジラはどれだけ獲ってよいのか?サンマやイワシが食卓に上らなくなる日はくるのか?持続可能な海洋生物資源の利用と海洋生態系の保全について、順応的管理、リスク管理、生態系サービスなど保全生態学の視点から提言。
生存を賭けた共同性の創造/想像とは何か?トランスナショナルな移動をなすコリアンの歴史と現在。