20世紀末から取り組まれてきたEU加盟国における、ユーロー危機への対応をふくむ福祉レジーム改革の動向を鳥瞰する。各国の雇用政策(フレキシキュリティおよび活性化)と社会的保護・包摂政策の動向、ならびに両政策の交錯のあり方に焦点をあてる。そして、EUの改革が日本の社会保障体制にあたえた影響を論じる。
遺伝子操作が生命の網にどのような影響を及ぼすことになるかは全く分らないし、遺伝子組み換え生物は、いったん環境に入れば、取り除くことはできないし、人類と生命圏全体に新たなリスクを及ぼす。人間の遺伝子操作は、個々人と彼らの子孫の健康に新たな脅威を作り出し、人権、プライバシーおよび人間の尊厳を危険にさらす畏れがある。にもかかわらず科学、医学、企業、政府の各機関は、遺伝子操作を推進し、病気を治し飢える人を養うという約束の美名の下に、生命が急速に特許化されて商業の対象となっている。本書は、私たち人間の権利と人格的完全性と地球の生物学的完全性を保護するために、遺伝子革命の社会的・生物的な意味を評価し、その応用を民主的に制御するために、遺伝子権利章典を提案する。
山岳、湿原、湖沼、河川、動物、植物、地名の由来、自然保護…。尾瀬の魅力、奥深さがわかる、小百科事典。
考え方と計画・設計の技術を網羅。自治体職員、コンサルタント、市民必携の一冊。
うつ病の実相・全体像を探求する第一人者の最新の到達点を示す。科学的普遍性を旨とする生物学的研究をベースに、行動遺伝学、社会心理学、文化心理学の成果を踏まえてうつ病の固有性の解明を進めつつ、環境、地域性、時代性を反映して複雑の度を高めるうつ病臨床の場における精神科医の創意と工夫とを提起する重厚な論集。
企業経営を見据えた環境政策のテキスト。製品のライフサイクルやインフラも踏まえ、環境政策の展開と企業活動の関わりを概説。
主要産業や多様な地域を概観しながら、北海道経済の発展には産業振興が重要であり地域内外の諸力との連携による内発的経済振興策が求められていることを提起する。