サンゴ礁は、かつてないほど豊かな生命のオアシスである。そこでは、太陽、風、波、海水、岩、砂、生きものたちの営みが、一つの大きな生命の網の中に織りこまれている。サンゴ礁は、どのように生まれ、どのように生きているのか。ここに描かれているのは、そうしたサンゴ礁における自然の物語…サンゴ礁の自然誌である。
世界的な低成長経済と国家財政の逼迫を共通の背景とする民営化問題の諸相と政策的意義について検討。民営化の世界史的位置づけに接近!イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・ベルギー・オーストリアの民営化の実態を紹介。
日本語の音声のもつ諸特徴を、豊富な用例や図解をもとに、わかりやすく解説する。発音・アクセント・イントネーションなど、選り抜きの執筆陣による最新の成果を盛り込む。
冷戦体制崩壊後、今日の資本主義は新たな展開を迫られている。地球を覆う環境破壊・膨張する人口・西西問題…。各民族のもつ文化的多様性をベースに協調・共生は可能か。価値観の転換・知的枠組の再構築を考える。
「エメラルドの首飾り」にたとえられる赤道下の島々が発信する2億人の鼓動。政治に、若者文化に、スポーツに、この国のあふれるばかりの活力を紹介する。
トーラス面上にどのくらい多くの有理形関数が存在するであろうか?-この問題の解を与えるのがリーマンーロッホの定理である。複素関数論の復習に始まりリーマンーロッホの定理へいたるみちすじとその楕円関数論への応用を親しみやすく解説する。
知れば知るほど奥深く、IQや偏差値などではけして測れぬ知の世界。幼児の知から数学者の知、動物の知からコンピュータの知、そして人間の証しとしての言語の知まで、その豊かな広がり、複雑で精妙なしくみと働き。知の最先端を行く9人の碩学が説く。
近年、保健活動はヘルスプロモーションに見られるように、地域住民の思い(主観性)を重視する方向へと発展している。一方、福祉活動においてもノーマライゼーションは対象者の思い(自立性)の重視が基本である。ここに地域保健福祉という理念の根拠がある。とはいえ、地域保健福祉の実践はさまざまな要素が絡み合う複雑な活動であり、そう簡単に割り切れるものではない。本書で提起したのは、複雑な事象を無理に単純化してしまう誤りをおかさないための分析法である。その意味で、地域の保健福祉の従事者が日頃の貴重な体験を客観化し、分析し、表現することに役立つものと考える。また、本書で述べた地域保健活動の展開は「生活者としての多様性を持つ個人と地域社会(コミュニティ)をつなぐ」という今日的な課題に寄与するものでもある。保健・福祉・医療にかかわる人のための基本書。
ヨーロッパから見た東アジアに迫る緊張!日本、大中国、朝鮮半島、アセアンの将来分析。
沖縄島北部やんばるの森。そこにすむ生き物の種の多様さは驚異的だ。その中には世界で唯一この地域だけにすむ固有種も含まれる。だが今、あいつぐ開発によって、それらはすべて絶滅の瀬戸際にある。この“世界の宝”をこのまま滅ぼしてしまっていいのか-!?やんばるの森は、待ったなしで問いかけている。
人類滅亡への全シナリオ。科学ジャーナリストが徹底取材、最新の数値と最先端の研究者の証言に基づき、初めて戦慄すべき全体像をわかりやすく浮彫りにした決定版。
地球環境保全はアジアから!国際共同研究によるNGO版白書。
「数寄屋」のイメージの中に、われわれはあまりに強く“侘び”“寂び”の美意識を焼きつけているのではないかという疑問から、宮廷文化の流れを汲む華麗で装飾的な数寄屋論、文人文化の流れを汲む生活に密着した数寄屋論など、多様な考察を展開する。黄金の茶室や彦根城表御殿など数々の復原設計に携わった建築家による流麗かつ味わい深い数寄屋論考集。