動物を動物たらしめている特徴の一つが神経系の存在であるが、その構造や機能は動物により実に様々である。近年、ヒトなど個々の生物の脳神経系については急速に解析が進んでいるが、多様な神経系がどのような進化の道筋を経て生まれたかという全体像は、未だ謎に包まれている。無脊椎・脊椎を問わず多様な動物を比較することで、その謎に果敢に挑む。
各種の動物は、多くの生命が存在する地球上で生きていくため、種内・種間における様々なコミュニケーションを行っている。また変化に富んだ環境に適応するため、各自特有の行動パターンを備えている。8巻は動物による多様な行動とコミュニケーションに焦点を当て、それを支える神経系の働きから理解を試みる。
ホルモンによる液性調節系を取り上げ、多くのホルモンの単離、その機能と受容体の解析、さらには無脊椎動物から脊椎動物まで多種多様な内分泌調節の機構を、研究の歴史をたどりながら解説。またゲノム情報に基づく研究や病気との関連など、最新の解析法をまじえて詳解。
20世紀後半に大きな変貌を遂げた分類学は、一方で新しい総合的な進化・自然史を生み出し、他方で生物多様性問題に対処する研究のフロントの役割を担っている。この分類学について、前半の4章で特定の分類群を扱いながら総合的な多様性研究の手法と実例を示し、後の2章で多様性研究促進のツールを解説。
組織の分化、器官の発達が著しい後生動物に的を絞り、その多様な形態がどのように進化してきたかを解説する。Hox遺伝子など形づくりに重要とされる基礎情報の紹介だけでなく、さまざまな発生段階や動物種間において形態進化と遺伝子レベルでの進化を関連づけ、またその際に問題となる点も数多く取り上げている。
モバイル社会の「今」をビジネス、アカデミズム、そして海外の視点から探る。
限りある食糧に全世界が群がり始めた。「爆食」中国の脅威、エネルギー市場に吸い取られる穀物、激減する水資源ー。わが国を襲う争奪戦を克明に描き、果たすべき役割を示す。
生命の共同体としての地球を取り戻すために、来たるべき社会・文化・民主主義像を提言する。シヴァの壮大な構想の全貌を示すマニフェスト。シヴァ思想の集大成にして入門書。
比較制度優位、制度補完性、企業中心的政治経済論を軸に、比較政治経済のための新しい分析視角を提供する「資本主義の多様性」論の基本文献。
人間の尊厳、普遍的人権、文化多様性…。生命倫理の「明日から」をめぐる議論!第12回ユネスコ国際生命倫理委員会総会の記録。
クラインの壷やオイラーの一筆書きで知られる奇妙でやわらかなこの数学に、20世紀の数学者たちは大きな可能性を見出した。微積分や群の手法がそこに導入されると、トポロジーは基礎・応用ともに爆発的な発展を見せ、現代数学の基底としてゆるぎない地位を確立した。本書は、図版を多用しつつ、ていねいに基礎から抽象の階段を上る。ごく基本の集合や写像に始まり、距離空間の例として実数直線を復習し、そこから位相空間とトポロジーへ、さらに多様体へと上昇を続けていく。トポロジーの歴史や、力学・生物への話題も添えられ、初学者が全体への見通しを立てられるよう配慮された格好の入門書。
バクテリア、植物、昆虫、ヒト…生物たちの多様性を目の当たりにすると、いろいろな謎が浮かんでくる。生物の「形」は、他の生き物たちとの「関係」のなかでいかに作用しているのか?生き物と環境の「関係」を「分子」から探ると何が見えてくるだろうか?「分子」から「人間活動」が環境に及ぼす影響を理解するには?「人間活動」は「生態系」のなかでどのように位置づけられるのか?さまざまなピースが織りなす生き物たちのジグソーパズルに生態学が挑む。
大学進学を決めたものの、どのようにして学部学科を選んだらよいか迷う高校生は少なくありません。この本では類書にあるような大学ごとの学部学科の紹介ではなく、高校生が抱く素朴な疑問にできるだけ答えるよう編集しました。
「モノづくりの王道」を歩むトヨタの目指す「社会・地球の調和のとれた持続可能な発展への貢献」とは?その実践展開を世界が注視する中国市場での取り組みを通して奥田碩が語る。
中小企業にもやさしいCSR実践ガイド。これ1冊で、CSRの考え方、最新の動向、事例を通して企業における実践がよく分かる。見やすい、分かりやすい!どこから読み始めてもOK。見開き2ページで一つのテーマ。