世界でも有数の地質、地形が見られる日本列島。その5億年の生い立ちを地質年代の順に沿って解説。フィールドで撮影した景観や特徴的な地形、地質の露頭写真を多く掲載するとともに、年代を特定できる化石や岩石標本などの写真も数多く盛り込んだ、日本列島の地史の図鑑。
異文化理解と国際理解に関して、多様な広い視点から具体例をもとに論じた誘いの書。特に文化人類学による異文化理解の視点と国際関係論を主とする国際理解の視点を軸に、自文化における身近な他者理解にも注目する。社会学や民俗学、地域研究、美術史などの視点も合わせて多角的・複眼的にわかりやすく紹介する。
イスラム世界においてモスクとはどういう存在なのか?それは単なる「祈りの場」ではない。人々の社交の中心であり、教育施設、宿泊所、そして政治活動の舞台など、多様な役割を担ってきた。こうして人々の生活のなかに深く根づいてきたモスクには、イスラム世界の精神性のあらゆる歴史が刻み込まれている。その建築史的変遷、社会における機能の変化をたどれば、ときには政治史の常識が覆るような発見に出会うこともある。140点の図版とともに、壮麗なモスク建築の見方を説き、イスラム世界の深層を浮き彫りにする。
二〇世紀後半から、生物学としての人類学「ヒト学」は大きく変貌した。著者の専門である分子人類学は、タンパクの遺伝マーカーの研究で始まったが、現在ではゲノム全体の情報を用い、アジアの古層民族集団の起源および系統進化を明らかにしつつある。さらに、日本で長い歴史をもつ人類学は、文理合同の学際研究を通じて、ヒトの特異性と多様性および起源の総合的な解明をめざす。本書は筆者の研究史を追いながら、「DNAから人権まで」をモットーに「文明とは何か」「先住民族の人権」「人類学者の社会的責任」などの問題を解き明かしてゆく。
「地域」のブランディングのために何が必要か。地域活性化策として注目を集める地域ブランディングについて、ビジネス・ブランディングとの相互関係を明らかにしつつ、その固有な手法・考え方を解き明かす。実務者にとっても示唆に富む、食文化資源を活用した多数の事例も紹介。
道標として現れて、進むべき道を教えてくれる28の建築。堀部安嗣がその空間に身を委ねたときの気持ちを、素直に言葉に置きかえた。独自の視点で捉えた写真をはじめ、水彩スケッチや手描き図面など、豊富なビジュアルとともに綴る。後半には、自作の設計から竣工まで43作品の試作錯誤の軌跡を記録写真や図面を交えてテーマごとに紹介。堀部安嗣の建築への思いが詰まったこれまでにない1冊。
グローバルに展開する日本企業のケースを豊富に盛り込みつつコンパクトにまとめられた、スタンダード・テキスト。変動が激しく、多様に展開されているグローバル・マーケティングについて、戦略的視点に立った明確な枠組みに基づき解説。
環境保全の現場には、さまざまなズレが存在している。科学と社会の不確実性のなかでは、人びとの順応性が効果的に発揮できる柔軟なプロセスづくりが求められる。前作『なぜ環境保全はうまくいかないのか』に続き、順応的な環境ガバナンスの進め方を考える。
サケ科魚類学のバイブル待望の改訂!最新の調査・研究データと貴重な写真資料を収録。
リニューアル後の地球館を中心に、研究者に聞いた科博の見どころ&遊びどころがいっぱい!
おいしいメロンはその昔、「魅力的だがきわめて危険」とされていた!?アフリカからシルクロードを経てアジア、南北アメリカへ…先史時代から現代までの世界のメロンとスイカの複雑で意外な歴史を追う。図版多数。レシピ付。料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
めまぐるしく変化する現代を生き抜くための、「9つの原理(ナイン・プリンシプルズ)」とは?MITメディアラボ所長が贈る、21世紀のユーザーズマニュアル。