・ADHDの有病率は高率で、成人においては人口の5%あまりというデータも報告されている。現状では、ADHDは臨床面でも社会的にも重要な疾患であるにもかかわらず、その重要性が十分に認識されていないケースが多い。
・かつてADHDは何らかの脳の微細な損傷が原因と考えられてきたが、現在このMBD説は否定されており、他の精神疾患と同様に神経伝達物質の機能障害が想定されている。しかし、その詳細な病態は明らかではない。
・かつてADHDと自閉症スペクトラム障害(ASD)は併存しないものとされてきたが、最近では生物学的関連を指摘する研究もみられている。本特集はこのようなADHDについて、最近の知見を紹介するものである。
■ ADHDの最近の知見 -発症メカニズムと治療法
・はじめに
・ADHDの概念
〔key word〕注意欠如・多動性障害(ADHD)の歴史、ADHDの疫学、ADHDの症状経過、神経多様性(neurodiversity)
・ADHDの生物学
〔key word〕注意欠如・多動性障害(ADHD)、原因、病態
・ADHDの診断と診断ツール
〔key word〕注意欠如・多動性障害(ADHD)、質問紙、構造化面接、併存診断、除外診断
・ADHDと自閉症スペクトラム障害(ASD)--変遷する両者の関係性
〔key word〕注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、併存
・ADHDにおける精神疾患の併存と鑑別
〔key word〕破壊的行動障害(DBD)マーチ、情動調節障害(ED)、双極性障害、境界性パーソナリティ障害(BPD)、複雑性心的外傷後ストレス障害(cPTSD)
・ADHDの心理社会的治療
〔key word〕注意欠如・多動性障害(ADHD)、心理社会的治療、ペアレントトレーニング、認知行動療法(CBT)、弁証法的行動療法(DBT)
・ADHDの薬物療法
〔key word〕注意欠如・多動性障害(ADHD)、薬物療法、自閉症スペクトラム障害(ASD)
●TOPICS
救急・集中治療医学
・日本蘇生協議会(JRC)蘇生ガイドライン2020「急性冠症候群(ACS)」のポイント
癌・腫瘍学
・難治性リンパ腫に免疫抵抗性を与えるLivinの役割
社会医学
・「医療事故調査制度」の現状と制度運営上の課題
●連載
オンラインによる医療者教育
・14.オンラインによる臨床研修ーー橋本市民病院の事例
〔key word〕コロナ禍、臨床研修、SAMRモデル、ICT、technology enhanced learning
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・12.N-NOSE:線虫を使ったがんの一次スクリーニング検査
〔key word〕C. elegans、がん、尿、スクリーニング
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・6.新型コロナウイルス検査の性能と利用法
●フォーラム
パリから見えるこの世界
・104.「科学と宗教」を考えるためのメモランダム
子育て中の学会参加
・19.整形外科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
主要なポイントを図解でわかりやすく解説。プラスチック資源循環法の制定、温暖化対策推進法、フロン排出抑制法、大気汚染防止法、建築物省エネ法の改正など、めまぐるしく変わった環境法の最新動向を一挙に盛り込んだ改訂2版!
多様な考えをもつ他者と、多様な方法で生き抜く子どもを育てる「竹早」流教育。
人気の進化生物学者が解説する、進化論の超入門書!
地域住民が身近な環境の健康度を測り、変化を認識し、改善するために開発された「環境ものさし」。本書は、開発者自身が体験した生物多様性への目覚めから、「環境ものさし」の誕生、そして、それがもたらした地域社会の変化をドキュメンタリータッチで描き出す。
虫が苦手という人は多いが、虫の世話になっていない人は地球に1人もいない。あなたの知らないところで黙々と仕事をしている昆虫たちー(もちろんちょっとしたコツでずっとぬくぬくしてるやつもいる)。そんな昆虫たちのめくるめく世界へようこそ!ノルウェーの女性昆虫学者が語る、奇妙で風変わりな虫たちの話。
日本で最も多くの酒蔵があり、多様な日本酒が造られている新潟県。その知の拠点として、地域のみならず、世界の発展に資する役割を果たしてきた総合大学である新潟大学では、二〇一八年から日本酒について、全学問領域を網羅した世界初の日本酒学の確立に取り組んできた。本書では、その結実の一つである名物講義「日本酒学」の内容を収録。製造から販売、文化、歴史まで、本格的に日本酒を学びたいすべての人に贈る一冊。
むずかしい教材は不要!中学教科書でOK!杉田メソッドのレッスン動画&覚えておきたい語句一覧付き。日常・ビジネス・旅行でのコミュニケーションには新学習指導要領の中学英語で対応可能!SDGs、異文化理解、AIなど大人の教養が身につく!
新型コロナ不況のなか、がんばる中小企業。多くの人にとっての働く場であり、自己実現の場である中小企業の多様性と可能性を、事例をまじえながら描く好評テキストの最新版。
人類のさまざまな活動は、「人新世」と呼ばれる新たな地質時代を地球にもたらした。その影響を世界規模で考え、持続可能な社会を維持するには、人間と自然を一体として捉える思考、ニュー・エコロジー(新しい生態学)が必要だ。社会経済のレジリエンスを高め、人類が「思慮深い管財人」として自然と向き合うための必読書。
変化する社会を生きる子どもたちに旬の素材でオリジナル道徳授業を!授業づくりの腕が上がるとっておきの技を伝授。
本書では、老後のお金の不安に関して、「働き方」「年金」「投資」「家」「ライフプラン」の観点からお話しします。3大不安(お金・孤独・健康)を解消するため、それぞれを極力シンプルに書きました。50代からでも60代からでも準備できます。一緒に一歩を踏み出しましょう。
小・中学生を対象にしたやさしい科学情報誌でんじろう先生に聞く サイエンスショーの舞台裏
コカトピ!
コカプレ!
[特集]AI×ゲームで生物 多様性を守れ!! いきものクエスト
マインクラフトパイリボーンで「サバイバル生活」にチャレンジ!
えいせいくんがご案内! スカパーJSATのゆかいななかまたち/光データ中継衛星で速く、たくさんの情報を伝えよう!
医師・医療のおしごと大解剖! ドクターズ・リレー/京都大学iPS細胞研究所教授 山中伸弥
欠伸軽便鉄道通信 森博嗣のトコトンものづくりライフ/庭園鉄道の安全性
世界の不思議な植物/ヒルギダマシ
錯覚道/ホロウマスク錯視(理論編)
南極観測隊おしごとREPORT/越冬隊長のお仕事
KoKa手帳2022 使い方ガイド
世の中の課題を解決する 電気のチカラ!/効率よくクリーンな発電ができないかな?
世界を変えた科学と実験/小さな音を聞く! ラエンネックの聴診器
なぜ? なぜ? どうして?
ビーカーくんがゆく/ビーカーくん、液体の二酸化炭素に出会う!?の巻
今月はこの星座をさがそう!/こじし座
ポケデン/LEDs
読者の写真コンテスト こんなの撮れた!
読者の写真コンテスト こんなの撮れた! 2021年度賞
はじめようジブン専用パソコン/写経でプ★AI×ゲームで生物 多様性を守れ!! いきものクエスト
自然の大切さが語られるようになって久しく、国連が掲げるSDGsでも、海や陸の生物多様性の保全が目標に掲げられています。しかし、いざ自然の質を評価しようとしても、これまではあいまいな基準でしか評価することができませんでした。そこで株式会社バイオームは、誰もが利用できるアプリ「バイオーム」を開発。身近な生き物の画像を投稿することで、各地域の生物多様性の質を評価できるしくみを確立しました。このアプリは、いったいどんなしくみで生物多様性を評価できるというのでしょうか。同社の藤木庄五郎さんにお話を聞きました。
・でんじろう先生に聞く サイエンスショーの舞台裏
読者アンケートで「憧れの人」1位を獲得し続けている、サイエンスプロデューサーの米村でんじろう先生。アッと驚く楽しい実験のステージはどうやってつくられているのか、今回はその舞台裏についてインタビューしました。
・マインクラフトパイリボーンで 「サバイバル生活」にチャレンジ!
『子供の科学』オリジナルの子供向けお手軽パソコンキット「ジブン専用パソコン4」が新発売! この発売を記念して、大人気のゲーム「マインクラフト」を「ジブン専用パソコン4」を使ってチャレンジする方法をご紹介します。
・別冊付録 KoKa手帳2022
毎日のスケジュール管理や日記、おこづかい帳、家族手帳などに活用できるカレンダーに加え、単位や記号、元素周期表、天文現象、気象、地形、人体など、豊富なデータをこの1冊に収録した付録「KoKa手帳」。
・新連載 医師・医療のおしごと大解剖! ドクターズ・リレー
第1回 京都大学iPS細胞研究所教授 山中伸弥
みなさんは医師や医療のおしごとについてどれくらい知っているでしょうか? ケガや病気を診断して、治療をしてくれるのは知っていると思いますが、実はそれだけではなく、さまざまな専門分野があり、医師がいて、日々、医療の研究や技術を進歩させてくれているのです。この連載では、さまざまな分野で活躍する医師や医療のおしごとについて紹介していきます。
・世界を変えた科学と実験 小さな音を聞く! ラエンネックの聴診器
医師が使っている聴診器は、体の中の小さな音を聞く装置ですが、どんなしくみでできているのか、みなさんは知っていますか? 今では当たり前となったこの聴診器ですが、発明された当時は画期的な道具でした。今回はこの聴診器を