アメリカの代表的なシンクタンク,ワールドウォッチ研究所の年次報告書1985年版。
本書は、生命現象の全体を学的に基礎づけ、顕微鏡のなかの世界とあるがままの人間の現実感覚とを架橋すべく、生物学と人文諸科学との境界領域を中心に,長年研究をつづけてきた著者最近の論文・対談をあつめたものである。細胞の起源、意識の発生、構造主義を論じながら、オパーリン、ポルトマンから西田幾多郎、ユングまで、数かずの領野を縦横に渉猟し、多様なコンテクストから生命の意味を読みとろうとする著者の姿勢は、刺激にあふれている
進化劇の役者たち!博物学者の鋭い目が、個性豊かな動物たちのくらしぶりから、進化の謎の解き明かす。
サンゴ礁は、かつてないほど豊かな生命のオアシスである。そこでは、太陽、風、波、海水、岩、砂、生きものたちの営みが、一つの大きな生命の網の中に織りこまれている。サンゴ礁は、どのように生まれ、どのように生きているのか。ここに描かれているのは、そうしたサンゴ礁における自然の物語…サンゴ礁の自然誌である。
人間は、どこからきて、どこへいくのか?性と死がへだてる河を渡り、多様な生の豊饒に包まれる…。森羅万象のざわめく声に聴き入り、生命のはるけき過去と未来を透視する。錯綜たる現代思想を読み解く、〈思考〉の基本書。
生物の形態については古くからさまざまの説明ないしは意味づけがなされてきた。本書はそれらに検討を加えながら、生物の形とその意味について考察し、同時に、形態学とは何をする学問なのかを明らかにする。
高度情報社会が来るという。ソフトノミックスだともいう。けれども、そのわりには情報の本来性や文化の性格があまり議論されてこなかった。本書は、情報を生物にたずねその本来の意味を問い、また文化の中の情報を渉猟して、広範な問題提起をする。ネットワークとシミュレーションの時代の初本格的入門書である。
数学とは何か?どの様に作られ、発展され、使われるのだろう?本書は高い水準を保ちながら、これらの問いを発し、それに自ら答えようとする極めて興味深い読物であり、すべての現代人へのメッセージとなっている。原著は、全米図書賞、科学賞授賞。6ヵ国語に翻訳され、好評ロングセラー中。
本書は細胞生物学の概要を、近年の急速な進展まで含めて簡潔な形にまとめている。特に、多くの写真や図版を用いて視覚的にも理解しやすいように書かれているので、生物科学を学ぼうとする学生のための入門教科書として好適である。
未熟有機物は害をもたらすという常識をひっくり返し、逆に未熟物こそ土をよくし連作障害を減らすとする画期的新技術。「堆肥づくりは必要ない」と豪語する嫌気性微生物農法のしくみ、実際を豊富な実例とともに紹介。
「これからの教育」に何が必要なのか。臨教審委員として、文部省、日教組に果敢に論争を挑み、一貫して教育の自由化を主張する著者が、21世紀を見すえた改革の視点を提示する!