幾重にも重なった多様で複雑な現代社会の風景を進化生態学のキーワード=ニッチが解剖するヒト社会の進化と適応のネットワーク。
本書は、年間20回の講義回数を想定して作成した講義概要である。
イスラム世界の誕生から今日に至るまで、モスクという言葉や建物は一貫して存在する。また支配者の権威と敬虔さを示すモスク建築が、八世紀いらい有した意義は今日もさほど変わらない。ムスリムの「祈りの場」であるモスクは彼らの毎日の生活と密接な関わりを持ち、イスラム社会の特徴を映し出す鏡でもある。本書はモスクの建築史的変遷と社会における機能の変化を追い、モスクを通して、広くイスラム世界の歴史を見直す試みである。
環境破壊が深刻化し、人間の存在そのものがそれを加速しているいま、私たちはどのように自然とつきあっていけばよいのだろうか。生態学のパイオニアであり、半世紀もの間、自然保護のために精力的に行動してきた著者が、二一世紀に向けての自然との共存方法を、先人たちの軌跡や、自然誌博物館の設立など自らの体験を踏まえて語る。
いま、人類にとって、世界にとってリアリズムとは何だろうか。環境危機に直面する私たちが制度、政策、発想、そして生活様式をも変革していくためのエコロジカルな提言。先進国対途上国、企業対市民といった対立の構図を超えて持続可能な地球と新しい世紀への現実的処方箋を示す。
建国の父たちは、多様性のなかの統一をめざした。国土は日本の二五倍、人口は二倍。多民族国家のバイタリティーを解剖する。
様々な顔をもつアジアを読む。NIES、ASEAN、中国やベトナム、そして南アジアの発展の動きや展望をくわしく解説。最新情報による入門書。
本書は生態に関する多くの疑問に、新鮮で魅力的な解説により、答えを与えてくれる。美しく精密な動植物や生態系の写真を満載し、我々を取り巻く環境の見方を変えてきた思想の変遷や発見の過程をふまえつつ地球上のさまざまな生態系を生き生きと説明する。