1988年から1997年までの10年間に日本国内で発行された総合雑誌、経済専門誌など約170誌の中から、環境問題に関して報道・論評している主なもの134誌を選び、関連記事12335点を収録し、体系化した文献目録。記載事項は、記事タイトル、著者名、掲載誌名、巻号・通号、刊行年月日、掲載頁など。事項名索引、著者名索引がある。
本書の第1部では、歴史的に藻類の多様性がどのように研究され、認識されてきたか、そしてそれに伴って分類体系がどのように変遷して今日にいたったかを解説する。さらに藻の分布や日常生活における藻の多様な利用などについても言及した。第2部では「さまざまな形質からみた藻類の多様性と系統・進化」を論じる。取り上げる形質はDNA、葉緑体、光合成色素、鞭毛、生殖、光運動、概日時計、細胞内共生など、その範囲は分子レベル、細胞レベルから個体レベルに及び、最近の研究成果に基づく論議が展開される。第3部は藻類の各群ごとの解説で、藻類を11の門に分け、それぞれの門について、生育、光合成色素、形態、細胞構造、生殖、生活環などの特徴を述べ、さらに分類・系統にも言及した。
陸上生物の種の八割を産するといわれる熱帯雨林。そびえ立つ40mを越す常緑樹の頂部でくりひろげられる生物たちの営みは見る者を圧倒する。動物たちの呼び声ではじまる朝、活発な生物活動が展開する昼、芳しい香りの夜。世界各地のフィールドで観察をつづける著者が、森の実像を生き生きと描き、多様性の秘密に挑む。
中生代の陸上を二億年にわたって支配した恐竜たち。彼らは最も成功をおさめた動物群だったにもかかわらず、ブラキオサウルスなどの巨大な体のしくみ、温血なのか変温なのか、どのように繁殖をしていたのか、そして絶滅の原因は等々、いまだに謎ばかりだ。一人歩きする迷説・妄説を糺し、最新の研究成果から恐竜の真の姿を明らかにする。
「公務員制度改革の基本方向に関する答申」では、総論において公務員制度の基本的性格、公務員制度改革の必要性、課題、改革の検討に当たっての視点を記述し、各論において項目ごとに改革の基本的考え方を示すとともに具体的改革方策を提示している。本書は、この2年間にわたる公務員制度調査会の活動及び答申、意見を理解できるよう、答申、意見のほか、調査会に提出された資料のうち主なものについて整理の上、収録している。
多様な化学物質と隣り合わせの現代生活。気づかないうちに忍びよる毒物から自己防衛するために、高度な専門情報を平易に解説した。「毒性学」の第一線研究者による書き下ろし。
21世紀をひらく知の羅針盤!自己組織化の理論は、ダーウィンの自然淘汰説を超えた生物進化の秘密を明らかにし、技術の進化、経済理論、民主主義体制の合理的説明さえも可能にする。
本書では、現代の最も新しい領域の一つである、バイオテクノロジーの基礎を示し、その後、実際の企業で行われている研究開発・製造プロセス例を具体的に紹介した。また一つの試みとして、バイオテクノロジーに関連する主要企業を挙げ、現在(1998年)の企業状況を示した。
20世紀最後の10年間、日本の非営利セクターに何が起こったか。とりわけその後半の阪神・淡路大震災後の5年間に、何が起こったか。そしてどのような状況で21世紀を迎えようとしているのか。それをきちんと確認しておきたい。それが本書の意図である。
本書には、名実ともにウォートンスクールの精神が反映されている。知識の増進、学際的な対話の尊重、世界中の経営の現場に対する貢献といったことがウォートンスクールの使命である。世界中で最大、最高の経営学者のグループの一つとして、今日のビジネスリーダーたちが直面している理論的あるいは実践的なさまざまな課題を解決するために、編著者のもてる能力を惜しみなくつぎ込んだ結実が本書である。
現代生物学からの“脱構築”。
いまは「なーんだうそばっかり」といわれそうな機械や仕掛けが、十数年後の私たちの生活の場面にはきっと登場していることでしょう。これらの“タネ”になる技術は、とても研究が進んでいて、もう少ししたら目の前に現れようとしているものばかりです。なかにはほとんど実現しているものもあります。この本の中には、こんなことができたらどんなにいいだろうと思うようなこと、夢の仕掛けが本当に実現できそうだということが順番に説明してあります。
いま、生態系があぶない!森林から雑木が消えた。コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちはみな同じ家系。こうした種の単一化がスギ花粉症や冷害を引き起こしている。人間にとってなぜ生物は多様でなくてはならないのか。遺跡出土品から植物のDNAを採取し、ルーツを探る植物遺伝学の第一人者が、縄文遺跡やアジアでの実験を例に、平易に説く。
自然分布している範囲内に存在する種、つまり在来種に対して、それ以外の地域または生態系に人間が持ち込んだ種を移入種という。アライグマ、マングース、ブラックバスなどの移入種によって、従来の生態系が壊されたりして、大きな影響を受けている。本書は、北海道から沖縄まで、全国の移入種問題を追い、その対策を考える。