本書は、里山を含む里地の自然の魅力を科学的な視点で明らかにするとともに、里地保全をどのように進めていくかについて、科学、市民、行政といった観点から検討を加えたものである。
本書は、1996年の発行以来、C++言語の定番書となった書物の新版である。新版の発行にあたり、古くなった情報を見直し、加筆/修正した。CプログラマがC++言語を修得することを念頭におき構成し、つまずきやすい落とし穴やプログラミングのコツを数多く掲載し、C++の基礎をわかりやすく解説。C++プログラミングの基礎を確実かつ素早く習得するための必読の書。また、セミナーや講習等の教材としても好適。
実験や観測で得た結果を数学的に表現することで、新しい発想の世界が拓かれる。そこから実りある成果を引き出すためには、数理的手法によって得た結論が直感になじまなくとも受け入れること、いわばものごとをありのまま見ないことが必要となる。それを修行するのが、力学・解析力学を学ぶ目的である。
なぜ人は水辺に魅かれるのだろう?そんな素朴な疑問に、地元の人びとのくらしの視点からこたえるのが本書だ。琵琶湖からはじまり世界各地の湖に足をはこんだ著者が古写真などを活用しながらフィールドワークする。新しい学問の手法といえるだろう。
本書は、優秀なソフトウェア技術者のキャリア志向、学習と行動の特徴を抽出し、その形成プロセスを分析することによって、彼(彼女)等のキャリア発達を実証している。キャリア志向の変革を通じてナレッジ・インターフェイス(知の接合点)として成長する彼(彼女)等のキャリアは、新しい社会の職業人生を展望する上でも、我々に多くの示唆を与えてくれる。ソフトウェア技術者を目指す方、その人的資源管理の研究者、実務家の方々に読んでもらいたい。
本書は人間生活に必要な水、食料、資源、エネルギーが地球環境問題とどのように関っているかを明らかにし、この地球を後世に残すために、今生きているわれわれが何をすべきかの行動指針を与えてくれる。
世界各地で、今何が起きているのか。日本のブラックバスから北米の日本産クズまで、第一線で活躍する内外の研究者18名が最新のデータをもとに分析・報告。
硯友社を主催し、近代日本語確立途上の日本語の駆使に腐心した尾崎紅葉を浮き彫りにし、明治時代の用字法の変遷を概括的に纒める。
本書は、空堀川が、河川工事によって大きく変わり、そしてこの様な環境の中で生き物たちがどのように復活してくるのか、その経過を調べたものである。
第1章では、生物進化の歴史を簡単にふり返り、地球環境と生物の関係を考える。第2章では、生物多様性を創り出す種分化と、消失の原因である絶滅のメカニズムを扱う。第3章では生物多様性保全の一般論にふれ、第4章では希少種イトウを例として、習性・行動・生活史を明らかにすることが種の保全にとっていかに大切であるかを示す。
熱帯の人々が数千年かけて作り上げた作物という遺伝資源は、人類共有の文化遺産ではないだろうか。キャッサバ育種25年の起承転結から。
本書はカナダの連邦制度の構成原理やメカニズムを多角的に分析したものである。カナダにおいては一九六〇年代以降、ケベック州におけるフランス系カナダ人によるケベック・ナショナリズムや分離主義が高まり、これに対応する連邦政府の動き、そして憲法改正論議など今もゴールのみえない試行錯誤が展開されている。そこで本書では、カナダの連邦制度がどのような原理で作動しているのか、他国との比較の観点もまじえ、また具体例をあげつつ検討した。
本書はマザー理論とその応用を解説することを目的としている。マザー理論の解説は第1部で行われる。第2部では、マザー理論の広範な応用可能性を読者に理解していただくことを目指し、マザー理論の分岐問題への応用が解説される。第1部を学ぶだけでも可微分写像の特異点論の理解が得られるように書かれているし、第2部から読み始めることができるようにも、第2部のみで分岐問題への応用についての理解が得られるようにも書かれている。
農業生産活動を通じて発揮される農業の外部経済効果(公益的機能、例えば洪水防止や景観形成など)を仮想評価法ーCVMを用いて貨幣的に評価し、環境経済学の視点から今後の農業政策を考える。