1999年7月に食料・農業・農村基本法が施行された。旧い農業基本法の制定から数えて、実に38年ぶりの新法である。2000年農業センサスは、この新基本法施行直後の2000年2月1日に実施された。したがってそこには、良くも悪くも、農業基本法下の農業と農村の到達点が記録されているわけである。と同時に、2000年農業センサスは、新しい基本法の時代を迎えて、日本の農業と農村のいわば初期条件を描き出している。本書は、このように文字どおり節目の年に実施された農業センサスの結果を分析した成果である。
性も「十人十色」。性同一性障害と同性愛の人びとが協同してつくった初めての本。
三葉虫研究に賭けた古今の研究者のドラマティックなエピソードを満載しつつ、三葉虫研究の世界的権威がその愛着のおもむくまま、あらゆる側面からこの生きものを活写した決定版「三葉虫読本」。工芸品のように面白く珍しい化石写真も多数収録。
本書では、植物細胞のオルガネラのダイナミックな世界を、それぞれの分野の最先端で活躍している研究者に描いてもらった。動物細胞や酵母細胞ではみえてこない細胞の全能性やオルガネラの分化・多様性は、生命現象を分子レベルで語るための鍵を与えてくれる研究対象となることはまちがいない。
生命の設計図であるゲノムはA、T、G、Cという4種類の塩基からなる。ヒトの場合、それらが30億個も並んでいる。その並び方をすべて解読するゲノム解析が、ヒトをはじめ、さまざまな動植物で着々と進行している。本書では、ゲノム解析研究のこれまでの流れと現状を踏まえながら、ゲノム解析によって科学、産業、さらには日々の生活に何がもたらされるのかを考え、ゲノム解析研究の全体像の把握を試みる。
癌、再生、異種移植、生活習慣病、発生、分化、神経など多岐にわたる糖鎖生物学がわかる。
本書は、東京農業大学創立110周年記念事業の一環で2001(平成13)年11月19〜20日に開催した「新世紀の食と農と環境を考える世界学生サミット」の内容をまとめたものである。
社会情勢や歴史的条件からめまぐるしく変容しつづける21世紀都市。環境・産業社会・科学技術・市民生活・文化・風土といった観点から多分野横断的に捉え直し、公共空間に根づいた主体的市民による都市づくりの実践的なビジョンを提示。社会システムの再構築を促す具体的な政策提言。
その有機的な構造と見落とされてきた人間的な秩序、魅力あふれる生活空間の存在を明らかにする。
これまでの公共事業に変わる農林産地の活性化・雇用創出と、国内で生産できる再生可能なエネルギー資源として期待されるバイオマス(生物資源)。農作物からつくる燃料からベンツ車の内装材まで、国内外のバイオマスエネルギー開発、バイオマス製品開発の最前線を取材した「バイオマス」利用についての包括的なガイドブック。
本書は大学1〜2年の学生を対象とした植物科学の入門書であり、多様な植物科学の基本的な知識が初心者にも容易に理解できるように構成されている。21世紀、人類は地球規模での食糧危機や自然環境の悪化、また、生活必需品の原材料としての植物資源の枯渇など、さまざまな問題を解決・克服しなければならず、植物科学の重要性はますます強くなる一方である。本書は、この点を十分に認識したうえで植物と人間との深いかかわりあいの基礎を記述している。
本書は、日本の野生生物と地域の人びととのかかわりについて、国内三ヶ所における実地の調査研究をふまえて構成した論集である。
どうしても魔女になりたい妖精のローズマリー。ベルギーの若手アーティストによる、とってもおしゃれな絵本。