ゲノム-プロジェクト研究をはじめとする最近の生命科学の成果は、医療や産業に大きな変化を与えるとともに、生命観や倫理観にも深い変革を迫っている。本書は、このような研究の進展が生物学にもたらした点を重視し、ゲノム(DNA)に基礎をおいて体系的に構成し直した新しいタイプの生物学の教科書・参考書である。遺伝子やタンパク質の配列情報がもつ意味、クローンや生殖医療、地球環境問題、プロテオーム解析、生命倫理など最新の話題に触れながら、生物学全般について解説している。
比較流通分析への挑戦。グローバル化の急速な進展のなかで、国際流通・マーケティングの動向も大きく変わり、新たな理論的枠組みと実態分析が模索されている。これまでの研究蓄積を踏まえ、日・欧・米のグローバル流通の国際比較の方法と実証分析を体系的に展開し、流通グローバル化の共通性と多様性を解明。
「インターネットの大海原で、情報におぼれていませんか?」ネットを活用するコツと、便利なサイトの情報満載。
水と森の島ー知られざる素顔に迫る。樹齢7200年の縄文杉、幻の竜王滝、霧に育つ巨木、世界最大の照葉樹林、日本最多年間1万ミリの雨、亜熱帯に冬の吹雪など、30年に及ぶ取材の集大成。
「改正派遣法」で新しいステージへ!社会的役割がますます高まるなか、人材派遣業界の現状と課題を明らかにし、これからのあるべき姿を探る。
本書は、農業労働力の問題に対して、就農ルートという視点から分析、考察を行ったものである。特に、日本の農業を支えてきた農家世帯の内部構造の変容を分析、考察していることに大きな特徴がある。本書では、近年、「Uターン」、「定年帰農」、「新規参入」など、就農ルートが多様化していることに着目し、多様化の要因と、地域農業に及ぼす影響について、統計、実態調査などを用いて詳細に分析を行っている。
日本語の音声・音韻研究のおもしろさを、できるだけ分かりやすく、できるだけ広範囲にわたって説いてこれからの研究に役立てること、これが本巻の目的である。
グローバルに激変する環境の下、新市場を切り拓き「先端経営」への革新をいかに達成するか?世界の勝ち組企業のトップに学ぶ“強い経営”のつくり方。
言語の働きは本当に道具としてのそれだけなのだろうか?それとも、言語には有用・無用にかかわりなく存在するなにかもっと大切な働きがありはしないだろうか?一見、無用とも思われがちな少数民族の言語に私たちはかけがえのない価値、それも当該民族にとってのみならず、この地球上に生きる私たちすべてにとってかけがえのない価値を見出すことはできないのだろうか?そして、そのような価値を見出すことができたとして、私たちはそれを守るために一体なにができるだろうか?本書は、シベリアの少数民族の言語、コリャーク語のフィールドワークを通して、著者がこのことを自分自身に問い続けてきた記録である。
同じ家族農業経営であっても失敗してしまう経営と他方では持続成長していく経営があり、経営研究には両者を比較することによって家族経営の持続力育成に寄与しようというミッションがある。本書では離農した経営の要因分析がなされず少なくとも持続力のある経営を取り上げているため、反面教師としての失敗事例との比較分析がなされていない。しかし異なった経済的性格を持つ農家間の競争関係を新しい分析手法で明らかにしている。
甲殻類の分類から生態、保全まで多種多様な話題からなる「甲殻類の生物学」。
琵琶湖リリース禁止条例に関する話題のニュースサイト、ゼゼラノートの作者がブラックバス問題の“本質的な問題”を明らかにする。
今日、河川・湖沼の改修と管理においては、治水・利水だけでなく、自然環境の保全も法律的に位置づけられた。しかし、洪水などの災害防止という面からみると、その折り合いにはまだ多くの課題があるようだ。本書では、生きものたちの「すみ場」の階層を構造的に捉えることで改修・管理において、生態学的・工学的情報を総合的に判断することができることを事例を通して提言した。
動物・植物にかかわらず、生物はじつにさまざまな形をしている。これら生物の形は、どのように形成され、またその多様性はどのように進化してきたのであろうか。遺伝学、発生生物学、進化生態学、数理科学、系統学、古生物学など、多方面からアプローチされているが、真の理解にはいまだほど遠い。本書では、生物の形の多様性と進化についての普遍的な考え方・原理を探究する第一歩として、研究の現状と新たな展開の萌芽を、各分野の第一線で活躍する研究者がわかりやすく紹介する。
本書は、人事部(担当者)は、これまでの人事管理諸制度や思考のうちから何を残し、何を捨て、何を創るべきか-その選択の解答を模索し、解決策を提示した。
グローバル化された世界では、経済と文化は人類史上の危機を迎える。この二大要因を結合して、J.ラスキンの固有価値論を現代情報化社会のなかで再構成し、従来の物的所有社会から知的所有中心の社会へと転換する新たなシステムを構想することが、いま緊急に求められている。自然の固有性を活かしつつ、人間社会の伝統文化と、個々人の創造性開発との共存に最大の価値を認めることにより、創造と知的所有を基礎とした新しい価値観に基づく経済学体系の再構築をはかって、公共政策の新たな方向性を強く示唆する労作である。