もうネット社会に幻想はいらない、いま実像こそ必要だ。豊富な調査データを基に北欧や中国、韓国、アメリカを比較分析しながら、日本のネット社会の実像(ネットワーク・リアリティ)を浮き彫りにし、低迷する日本を根本的に変えていくシナリオを描き出す。
本書は保全生物学の入門書を意図している。保全生物学は21世紀にはわれわれにとって最も重要なもののひとつになるだろう。これは、遺伝子、種、および群集を枯渇させずに利用できるよう自然界についての情報をもたらすことにつとめ、われわれの惑星の豊かさを特徴づける生物の多様性を維持することを目的にしている。われわれは重大な挑戦を受けているが、それに正面から向かい、われわれがこの仕事を行なうための道具となるような知識を急いで開発しなければならない。このテキストは主として大学生レベルの教材として書かれたものである。本書は、読者が生物学についての基本的な知識を持ち、またある程度は生態学について知っているという前提で書かれている。
地域経済統合はいかなる安定と繁栄をもたらすのか。EU・ユーロの経済・通貨統合の推移を分析し、東アジアにおける統合の可能性を示唆する。日本を代表する国際金融・経済研究者による実証的研究。
森林・林業基本法の制定、自然公園法の改正、鳥獣保護狩猟法の全面改正等にあたって、関係箇所を全面的に書き換え。環境権・公共信託・生態系保護・住民参加という4本の柱を軸に、個々の法制度の問題点や今後の方向を提示する。
1978年の改革開放以来、急成長を遂げる中国は、東アジア経済はもとより、世界経済のなかでも重要な役割を担う存在となっている。好むと好まざるとにかかわらず、いまや中国を抜きにして世界経済のゆくえを語ることはできない。ところが、12億人を超える人口を擁し、発展段階の異なる多数の地域からなる中国を丸ごと理解することはとても難しい。中国の全体イメージができあがって初めて、その一部も理解できるようになるからである。本書は、「現代のなかの歴史」、「多様性のなかの発展」、「世界のなかの中国」をキーワードとして、中国経済の実情を複眼的視点から分析する。中国を丸ごと理解することは容易ではないが、多くの情報があふれる今日こそ、複眼で中国を見る重要性がますます高まっている。
本書は、日本の森林の樹種構成や多様性の成り立ちを紹介することを全体の目的として書いたものである。古典的な森林動態ではなく、文字通りダイナミックで劇的な変化が森林の維持や樹木の多様性維持にはたす役割をむしろ述べている。また、樹木がそうしたダイナミックな変化や他の生き物たちとの相互作用の中で、いかに多様な生活史を分化させているのかを紹介する。
本書では、農薬がなければ安定した収量は確保できないと言われ化学肥料や農薬を大量に使わされてきた技術的問題を摘出した。そして環境を無視した大規模な基盤整備によって、土壌微生物への悪影響はもちろん、それに連なる水田内外の環境を破壊し、間接的にわれわれに大きな負の影響をもたらしてきた技術のあり方を問い直した。
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、彼女ら/彼らへの暴力の数々、それを放置してきた社会ー。アムネスティが各国の実情を報告し、解決策を提言する。
豊富なデータをもとにチームの多様性と独創性の関係を分析。独創的な個人がいなくともマネジメントによりチームが独創性を生み出すことが明らかになった。経営学の教科書としても好適である。
生命の糸をつむぐ受精という現象、その一方の主役である精子について、この分野の第一人者が語る。生殖細胞として雄の体内で形成されるプロセス、受精のしくみや尻尾(鞭毛)を動かすための精妙なメカニズムなど、生物科学の最先端の問題から、動物の生殖行動の不思議、生殖介助医療などの社会的に注目される話題まで、興味は尽きない。
国際社会は環境問題にどう取り組んできたか?わたしたちに何ができるのか?ゼロ・エミッションからISOまで、50のキーワードで地球環境問題の過去・現在・未来がわかる。
本書では、我が国経済社会の変化と発展の原動力としての中小企業の可能性を再確認し、多様な中小企業の試みが経済社会に新しいサービス・製品、ひいては新しいライフスタイルや就労形態などをもたらす姿を紹介する。さらに、中小企業の海外進出活動の成功条件や、円滑な世代交代の条件を分析するとともに、中小企業経営者の再起・退出が容易な経済社会を構築するための方途を探る。
あなたのなかには、地球46億年の大変動が隠されている。「氷の世界」に秘められた生物巨大化の謎を追え。
団塊世代というマス・マーケットは存在しない。多様性市場への適応力を持つことがシニアビジネス成功の要諦である。