40億年におよぶ生物進化の大きな流れをいかに追究するか。遺伝子解析によって系統進化をたどる手法の発展は、現生の生物の成り立ちについて予想外の結果をもたらした。また、多細胞動物の胚や軟組織の化石が新たに発見され、進化のシナリオは再検討を促されている。現生の生物からの情報を横糸に、化石資料からの情報を縦糸にして、進化研究はさらに展開していく。生物への認識を問い直すべく、挑戦する分類学を紹介し、大量絶滅を進化の文脈で位置づける。
記録を塗り替えた猛暑と台風…。地球温暖化との関わりは?地球環境問題をどうしていくのか?これは人類ひとり一人の問題である。実際多くの要素が絡み合っているため、総論賛成、各論反対の状況である。このような中、今何が起こっており、これからどうなるのか、その科学的根拠、ならびに問題解決への技術的な取り組み状況などについて、わかりやすく説明することが求められている。地球環境問題を考えるための前提となる知識を示した1冊である。
免疫学・薬理学・診断学・毒性学を網羅。系統立てて学ぶためのテキスト。
アジア危機、ロシア危機をはじめ、金融危機の発生、伝染のメカニズムを解明。IMF・世銀改革、通貨バスケット制の導入など、グローバル金融市場安定化への処方箋を、広範な国際金融実務の経験に基づいて提言する。
就職難・求人難につながる就活の実態と問題点を明らかにし、就職を実現するための、テクニック、マニュアルではない就活法を提案。
死とセックスを発明して複雑化してきた我々は、どこへ向かおうとしているのか。アメーバからニンゲンまでを語った、痛快無比の生物学。
植物と菌類の分類・形態に関する30のテーマを、図を豊富に用いて、わかりやすく解説。植物と菌類が現在の姿になった過程など、興味深い話題を提供。講末にTea Timeを設けて、テーマに関わるさまざまなトピックスを紹介。
超低温のLNGを運ぶLNG船は複雑で、誰にとっても難解である。またボイルオフガス発生のために推進プラントの経済性評価も難しい。本書では著者の知識と経験をもとに、これを平易に解きほぐし、写真・図表を用いて挿話を交えて懇切に説明。LNG船がはっきりとわかってくる。この間に、新技術のすばらしさや思いがけない落とし穴が見えてくる。新機種開発・競争力強化の発想や方法も浮彫りにされる。これからLNG船を学ぶ人にとり最適の入門書。同時に、LNG船担当者の飛躍を手伝う専門書。
二一世紀に入り、わが国では、新しい社会福祉制度に基づいた福祉サービスが地域の利用者に提供され始めている。しかしまだ日が浅いこともあって、これらの制度が十分に生かされているとは言いがたい。地域で生活する人々の人権擁護と自立支援についても同様である。本書は「日英高齢者・障害者ケア開発機構日本委員会」で五年間にわたって交わされた意見交換の中で、中心となった話題を取り上げ、わが国の新しい社会福祉のあり方の参考にと企画されたものである。
多様な生き方に合わせた労務管理を行って成功している企業の雇用実例と利点欠点、それに対する労務の実務を詳細に解説。
新たな共通語としての人種概念をめぐり、その歴史的検証と包括的理解に向けて人文科学と自然科学の研究者が初めて協働した画期的成果。圧倒的な欧米ヘゲモニーがもたらす狭隘な人種理解にたいし日本、アジア、アフリカから、地域を超えた強烈なオルタナティヴを呈示する。
虫は3000〜5000万の種類がいると推測されており、人類の英知を超えた世界に生きている。その虫の極小世界を、デジタル写真技術で生態を再現した画像と「虫屋の目」の薀蓄に富んだエッセイで、鮮やかに浮き彫りにする。本書は虫屋のみならず、すべての自然愛好家の垂涎の書である。