チョウの斑点、サカナの縞、バクテリアコロニーー生き物の形や模様はいかにして決まるのか?理論と実験を融合し、生物をモデリングする。
「生物多様性」をキーワードに、各界の識者・文化人の声を収録。
稲作のルーツは焼畑農業ではない。サトイモなど水辺の根菜栽培に起源を持つ、「株分け」栽培から生まれた。イネ学最先端の知見から水田稲作という世界の農業上、最もユニークな農耕発生のメカニズムを解明し、照葉樹林農耕論をはじめとする定説の書き直しを迫る。
本書は、東アジア経済発展における鉄鋼業の位置づけを明らかにするとともに、精緻な現地調査や政策研究にもとづき、発展構造、その要因、担い手、変化の方向を詳細に分析した実証的研究である。
本書は、微分幾何学においてここ10年来に大きな発展があり、さらに今後いっそう進展が期待されるテーマを取り上げ、微分幾何学の最先端で、いま何が注目されているのか?そして、今後の研究の方向はどうなるのか?等を含め、第一線で活躍するその分野の専門家によるサーベイをまとめたものである。研究者が、自身の研究テーマから離れたところでは最近どのような研究がなされているかを知るための、また、大学院生が、どんなところにおもしろい話題があり、そしてこれからの研究テーマを探すための書として、非常に有益である。
匠の智慧・伝統木構法の創造的展開の書。第1章で伝統木構法に込められた匠たちの知恵を抽出。第2章、第3章では抵抗のしくみと木構造の多様性を解説。第4章では要素の剛性を計画上の基礎データとして整理。第5章、第6章では基礎データを用いた具体的な架構計画と安全性を検討した。
団塊世代の大量定年退職を想定して、リタイア団塊・シニア市場をターゲットに商品・サービス開発に取り組む企業が急増している。しかし、一部を除くと、多くの企業で試行錯誤が続いているのが現状である。こうした現場の壁を乗り越えるためのビジネスヒントを「7つの発想転換」として提示する。
「抗体」は、当初は感染予防に役立つ不思議な分子のように思われていたが、研究が進むにつれて「抗体」が「感染菌」などの自己以外の物質に結合する能力のある分子群であることが分かった。もはや、「抗原抗体反応」は摩訶不思議な生体の感染防御機構ではなくなった。本書は「免疫」を説明しながら、この「抗体」分子の基礎と応用を中心に述べている。
航空機事故が多様化している。その原因は、航空機が輸送手段として確立し、多くの人が航空機にかかわるようになったことにより、リスク要因が増加したからだ。だが、多様化したとはいえ、事故には「流れ」があり、同じタイプの事故は連続して発生する傾向がある。本書では、1950年代以降に起きた主要航空機事故65件を事故の新しい「流れ」として位置づけ徹底検証、現代機の弱点を明らかにし、今後の事故の趨勢に鋭く迫る。
都市計画は、豊かな生活に役立つか!?その必要性と有効性、価値と目標、主体と決定方法という根本に立ちかえり、世界の最新理論を紹介しながら、わが国独自の方向性をさぐる。