航空機事故が多様化している。その原因は、航空機が輸送手段として確立し、多くの人が航空機にかかわるようになったことにより、リスク要因が増加したからだ。だが、多様化したとはいえ、事故には「流れ」があり、同じタイプの事故は連続して発生する傾向がある。本書では、1950年代以降に起きた主要航空機事故65件を事故の新しい「流れ」として位置づけ徹底検証、現代機の弱点を明らかにし、今後の事故の趨勢に鋭く迫る。
都市計画は、豊かな生活に役立つか!?その必要性と有効性、価値と目標、主体と決定方法という根本に立ちかえり、世界の最新理論を紹介しながら、わが国独自の方向性をさぐる。
深海の生物を豊富な事例をもとに解説する。オックスフォード大学・海洋生物学テキストの翻訳。
インターネット検索エンジンのグーグルが、何十億というウェブページから、探しているページをピンポイントで発見できるのも、精密な選挙結果の予測ができるのも、株式市場が機能するのも、はたまた午前二時に思い立ってコンビニで新鮮な牛乳が買えるのも、それはすべて「みんなの意見」、つまり「集団の知恵」のたまものである。一握りの権力者たちが牛耳るシステムの終焉を高らかに謳い、きたるべき社会を動かす多様性の底力を鮮やかに描き出す、全米ベストセラーがついに上陸。
とても食べられそうにない雑草が突然、豊に実るトウモロコシに。世界中にはびこる殺虫剤耐性のショウジョウバエはたった一度の突然変異で生まれた。ATGCの四種の塩基の配列から生命進化の驚くべき事実が明らかになる。ゲノム解析で蓄積された膨大なデータを活用し、生命の謎に迫る巧みな手法を紹介する。進化の履歴を刻み込んだゲノムがいま静かに語り出す。
階級と国家の形成ー都城・宮殿・寺社・古墳に付加された意味とは。国家体制・生産体制・技術の変遷のなかで、建築・都市も素朴な形態から脱し、政治的・社会的特性を顕示する高度な記念碑性を獲得していく。「建築・都市」から歴史を読み直す。
文系から医系までの学生を対象に、生命科学の基礎知識をやさしく解説したテキスト。分子レベルから生命のしくみを考えることを念頭において、細胞の構造、遺伝や発生のしくみ、エネルギー代謝、情報伝達系などを丁寧に説明する。コラムでは興味深いホットな話題や豆知識などを紹介し、生命科学がより身近に感じられるように配慮されている。ヒトの誕生にいたるまでの進化や日本人のルーツを探る章も設けており、現代の生命科学がいきいきと体感できる。
「外来生物法」が施行され、外国産緑化植物の取扱いについて検討が進んでいる。近年、緑化植物として導入した外来種が急増し、在来植物を駆逐し景観まで変えてしまう例などが多数報告されているが、こうした問題を克服し、生物多様性豊かな緑化を実現するためにはどうしたらよいのか。本書は、これらの課題に長年取り組み、成果を出しつつある日本緑化工学会気鋭の執筆陣が、その理論と実践事例をまとめた総合的なハンドブックである。
E・O.ウィルソンはじめ、著名生物学者23人へのインタビューで、21世紀最も重要となる思想の本質に迫る。
本書は、脳科学の最先端のさまざまなトピックを、基礎的知見から量子脳理論まで、わかりやすく解説した貴重な試みである。
インデックス投資の基礎知識からREIT、ETF、SRIなど多様な商品、最新の運用戦略まですべてを網羅したインデックス運用の完全解説本、待望の邦訳刊行。
本書は、多様化したとされる現在の日本語教育について、これまでに気が付かなかったような「文脈」はなかったかを問い直すことと同時に、将来の日本語教育が構築すべき文字通り「新たな文脈」を探ることを目的に掲げています。
自然界を彩る色素の中で、カロテノイドが占める割合は多く、多種多様である。植物の光合成や動物の視覚に必要不可欠であるほか、抗酸化、抗腫瘍、免疫の賦活化など、さまざまな機能が注目されており、現在まで、天然から750種以上のカロテノイドが単離され、構造決定されている。本書は、動物、植物、微生物等におけるカロテノイドのさまざまな機能と生理活性を中心に、基礎的な反応機構や天然での分布、分離・分析方法まで、カロテノイド全般をわかりやすく紹介する入門書である。本書に出てくるカロテノイドにはすべて統一番号を記し、巻末にその名称と構造式を一覧にすることで読者の便宜を図った。また、半体系的命名法やおもなカロテノイドの吸収スペクトル、参考書籍やホームページ、市販されているカロテノイドの一覧、各種の索引など、付録も充実させた。
経営・市場戦略、人的資源等に加えてマクロ経済の視点や公的規制、環境問題を視野に、起業、事業創造にとっての多様なアプローチをソーシャルキャピタルに関連づけて検討。