古代ギリシアにのみ見られる神話から哲学への発展ーギリシアにおいてなぜ初めて哲学は誕生し得たのか。神話世界に位置を占める女性性の重要性に着目したC・G・ユングの視点を発展的にとらえ、男性性と女性性の統合を通してこそ真の自己を知ることができるという確信から、西洋における倫理と信仰の伝統の出発点を探り、東洋の伝統との共通点と相違点を見事に抉り出した、「歴史心理学」ともいうべき新しい取組みが生み出した注目すべき成果がここにある。
地域再生の担い手として注目される女性リーダー。しかし彼女らが地域の意思決定の場に現れることは、ほとんどない。その背景にはどんな問題が潜んでいるのか?フィールドワークで出会った女性たちのナマの声をもとに探る。
体調がすぐれないとき、病気がつらいとき、身近な食べものがクスリになる!東洋医学、現代医学、最新栄養学の知識を結集した“一家に一冊”の総合家庭の医学書!
変化の直中にあるアボリジニ社会。その歴史的背景や社会的実践のあり方を、しなやかで力強い生き方を見せる女性たちに着目して描き出す民族誌。男女の関係や平等のあり方は決してひとつではないことを示し、人類学的方法のオルターナティブを提案する。
転換点としてのan・an non・no、「女の子」文化の展開とジェンダー。実用的な家事・洋裁から、おしゃれな衣服・旅行・インテリアへ。アンアン・ノンノに始まるビジュアルな女性誌は、ファッションやライフスタイルを自己表現とする消費「主体」化を、幅広い読者層に広げていった。女性たちの欲望をかきたて、「女の子」のアイデンティティを喚起してきたビジュアル・ファッション誌の系譜を、明治大正から1990年代までたどる。
本書は、2部構成からなる。第1部は組織論の新しい研究動向を取りあげ、「新しい組織論」を創造することである。そして、第2部は、人的資源論の現代的なトピックス(課題)をいくつか検討し、日本的経営の展望を第1部とあわせて提示する。
地理学的方法を駆使して行った国際的比較研究で得た知見に基づいて、著者はこう政策提言する、「日本の少子化克服の鍵は、保育と女性就業が両立し得る地域社会システムの構築にある」と。
歴史人口学と家族史が、国際的な視点から双方の研究成果を突き合わせ、新たな家族史研究を生み出す契機を見出す。