質的研究の地平を切り拓きつつある研究者たちが自身の研究を事例として手法や手続き、研究に臨む姿勢などを紹介・解説。
本書は、女性が生まれ、育ち、育て、老いてゆく中で、さまざまな時期によって立ち現われる女性特有の心身の変化と、その背後にあるこころの課題や葛藤を、生涯を通じた発達の視点から捉えている。そこに必要な発達援助や心理臨床のアプローチについて、臨床心理学や発達心理学、精神医学などの立場から考え、多くの事例をもとに説いた。
綿密なフィールドワークと地に足がついたフェミニズムの視点で「嫁」から「女性」への社会的地位の変遷を描き起業や食と農を結ぶ農村の新たな動きから食・農のグローバル化への対抗戦略を探る。
本書では、どのようにすれば、強欲と無責任の代償としての経済の混迷、政治の貧困から人々が解放され、かつ希望ある社会を創造し、経営できるのか、を問う。すでに市民の立場から、人間らしい暮らしのための公共性をデザインし、市民的な事業を成立させ、責任をもって社会を創造していこうと挑戦する人々がいる。執筆陣はそうした志をもつ人たちとその実践に共感する研究者である。また、この共同研究は、社会や公共性さらには信頼や協同の価値を忘れて近代の教義(競争、能率、合理性、利益など)に固執する経営学に終わりを宣言するものでもある。
かつて経験したことのないスピードで少子化・超高齢化・シングル化が進む日本の経済と社会はこれからどうなるのか。人口問題の専門家と経済学界の第一人者が一堂に会し、労働力や年金・医療問題を中心に議論する注目の書。
かけがえのない一生を自分らしく、より充実して生きたい。著者自身の痛切な体験をふまえて執筆されたこの本は、何よりも一人ひとりの女性が自立できる人になってほしい、そしてよき市民になってほしい、という願いのもとにトータルな人間観察の新しい方法を模索する「女性学」へと誘います。最新の動向とデータを盛り込んだ最新版。
本書の中心主題は、ヒューマン・セクシュアリティは生物学的ルーツに強く結びついているという事である。脳とホルモンとの間にある生物学的機序を調べてみなければ、性的感情や性行動、男女の違い、あるいはゲイとストレートの違いを理解することはできないだろう。さらに、われわれのセクシュアリティを現状のように発展させてきた進化の力も理解する必要があるだろう。本書ではこれらの研究に関する事例について述べている。
具体的で身近な話題を提供し、経営学への親近感を持てるように工夫された、経営学の理論と概念を解説する初学者向けテキスト。
メディアは女性の味方なのか。いちじるしく多様化し発展するメディア状況とジェンダーの今日的関係を多角的に描き出す。
路上にとどまる彼女たちの「意志」とは何か?女性ホームレスの知られざる生活世界に分け入り、個々の生活史や福祉制度の歴史から、女性が社会的に排除される過程を浮き彫りにする。彼女たちの声に耳を傾け、自立を迫る制度の前提にある主体とは何か、意志とは何かを問い直す。
グローバル化と工業化が進む現代の食と農を多角的・批判的に分析し、対抗性を担う主体とその実践から、生命と地域に根ざした新しい視点を提示する。現代における「食と農の社会学」を基礎づける待望のテキスト。
■特別講演
眼内悪性腫瘍の諸問題ーぶどう膜メラノーマを中心に
後藤 浩
■学会原著
網膜中心静脈閉塞症に対するtPA網膜静脈内注入術の手術成績
石田 聖朗・他
幼児における先天鼻涙管閉塞の涙道内視鏡所見
渡辺 一彦・他
前嚢切開時の水晶体動揺を基にしたZinn小帯脆弱度分類および前嚢皺襞と
眼内レンズ挿入後の前嚢切開窓変形の関係
谷口 重雄・他
両眼水晶体脱臼に対して眼内レンズ縫着術を施行した
Weill-Marchesani症候群の1例
柴 玉珠・他
他覚的屈折度(等価球面度数)を30年以上追えた988眼の屈折度の変化
河鍋 楠美
網膜中心静脈閉塞に伴う黄斑浮腫に対する
アフリベルセプト硝子体注射の治療成績
村松 大弐・他
アレルギー性結膜炎患者に対するエピナスチン点眼液の改良製剤の検討
渡邉 潔・他
真生会富山病院アイセンターにおける遮光眼鏡処方の傾向
乾 有利・他
白内障術後のネパフェナク点眼が角膜上皮に及ぼす影響
林 泰博
がん研究会有明病院における眼部腫瘍性疾患の臨床病理学的検討
河田 美貴子
尿細管間質性腎炎・ぶどう膜炎症候群が疑われた中高年女性の1例
柴田 優・他
9歳児に発症したVogt-小柳ー原田病の1例
高橋 政雄・他
眼内金属片による角膜鉄錆症の術前後の評価に
Scheimpflug画像が有用であった1例
高田 幸尚・他
インターフェロン(IFN)治療における血球動態と
IFN網膜症についての検討
小林 大悟・他
パクリタキセル投与中に嚢胞様黄斑浮腫を認め、
休薬によって軽快した1例
今木 裕幸・他
あけお眼科医院における網膜色素変性患者の臨床的特徴
明尾 潔・他
基本健診・特定健診の一環としての眼底検査は
成人眼科検診として失明予防に役立つか?
佐渡 一成
腎細胞癌の眼窩転移による球後視神経症が疑われた1例
酒井 麻夫・他
●今月の話題
性ホルモンと線維化
木村 和博・他
●熱血討論!緑内障道場ー診断・治療の一手ご指南・3
隅角検査のポイント
大鳥 安正・他
●蛍光眼底造影クリニカルカンファレンス・4
中心性漿液性脈絡網膜症 慢性型
丸子 一朗・他
●目指せ!眼の形成外科エキスパート・20
眼窩腫瘍の診断と治療
理詰めでいけばかなりシンプル!
柿崎 裕彦
●臨床報告
同名半盲を呈したミトコンドリア脳筋症の1例
三宅 優子・他<BR・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
日本は今、働き方改革や女性活躍、男性の育児参加など、多くの課題に挑戦している。焦点を当てる角度や呼称は様々でも、職業生活と個人や家庭生活の調和をめざす基礎となる枠組がワーク・ライフ・バランスである。本書は、その概念や分析視角を考察した上で、主要各国の施策の特徴を析出し、日本における実態を検証する。多方面から取り上げる視点と事例から、未来志向的な働きやすい職場環境とは何かを探る。
「ジェンダーに関わる多領域をカバーする」「女性の人生の節目を取り上げる」「最新の法律等の情報を盛り込む」ことを基本方針として、女性をめぐる現代社会における問題について、映画やマンガ等を用いながら分かりやすく解説。改訂版では、LGBTや奨学金問題等の近年関心が高まっているテーマに関する解説も新たに掲載。また、2017年施行の改正男女雇用機会均等法、2018年施行の改正介護保険法等の最新の法令改正にも対応。
ホリスティック医学の古典『病因と治療』を読み解くヒルデガルト思想の入門書。『病因と治療』本邦初訳を手がけた臼田夜半が、独自に設定した18のテーマでヒルデガルトの思想を解く。