本書は、進歩の著しい泌尿器科診断学の最先端を、多忙な泌尿器科医が日常診療で応用できるよう編纂したものである。前立腺癌や膀胱癌などの泌尿器科癌、尿路結石、不妊症、ED、尿失禁など、よく遭遇する疾患の診断法の実際と、目覚ましい進歩の見られるCT・MRIによる画像診断、将来さらに重要となる遺伝学的診断などが横断的に取り上げられ、詳しく解説されている。
産婦人科において現在急務となっていることは、産婦人科領域においてエビデンスを網羅し、既存の治療方針と照合し、両者を融合させpracticalな意味においてbestなガイドラインの作成である。本書はこのようなニーズに応ずるものであり、産婦人科領域のエビデンスを悉皆調査し、その主たるものを紹介し、それを顧慮したガイドラインを示した。
貴女はコレステロールが高いからと薬(スタチン)を飲んでいませんか?いつのまにか男性の医学を押し付けられていることに貴女はお気づきですか?40歳からの女性必読の書。
用語解説的な記述を排した“読み込める”大項目方式。全46項目それぞれ平均8ページ程度の記述。とりわけ重要な項目(セックスとジェンダーほか)は10ページ以上を費やし詳説。各項目を一読すれば、その歴史的経過、現状と問題点、今後探るべき方向がほぼ理解できるように構成。これから女性学・フェミニズムを総合的・領域横断的な視点で学ぼうとする人々にとって格好の入門書。
福祉政治の動態は、北欧でも、大陸ヨーロッパでも、イギリスでも、旧来の「3つの世界」の枠を越え出ようとしている。福祉国家はどこに行くのか。本書は、各国の動態分析をふまえて、福祉国家再編にかかわるキーワード群を掘り下げ、21世紀の福祉国家を展望する。
アメリカ人も仰天のトンデモ英語がなぜトンデモかを解説、通じる英語を教える。和製「片仮名アタマ」から劇的に「英語アタマ」に変わる方法を考える。あなたを話せなくさせている和製英語を、A、B、C級戦犯として、史上初めて格付けしている。
本書の課題は、著者が鹿児島で6年間実験をした「女性学+男性学」ゼミを紹介することにより、1980年代末以降、わが国において活発化している女性学教育の実践に「ささやかな経験」を付け加えることである。古典的ゼミナール方式による文献講読から、ビデオ学習を取り入れた「女性学+男性学」の総合的な学習への変化・発展の中で、鹿児島における教育実践を紹介している。
本書の構成は、「女性労働」、「性と生殖」、および「家族」という女性の生活圏をカヴァーする論考を配列し、そのような女性の生きる空間に軸足を据えながら、社会と歴史をみる視点を探究する分野である「女性学、そして女性史」の問題を論じるかたちをとっている。
「母性看護学概論・母性保健」は、母性看護学を学び始めるための出発点となるものとして、社会的視点に重きをおいて構成した。すなわち、1994年にカイロで開催された国際人口開発会議、翌95年に北京で開催された世界女性会議でも謳われ、その後のわが国の母性保健政策でも不可欠の視点となっているリプロダクティブ・ヘルス/ライツを基本に置き、今日の社会に生きる女性や家族が母性領域で抱える新たな問題とそれに対応する看護職者の役割に多くの紙面を費やした。「女性のライフサイクルと母性看護」では、思春期/成熟期/更年期・老年期の女性の特徴を理解し、それぞれの母性領域で抱える問題とその対応としての治療と看護を学ぶことを目的としているが、ここでは多様となった女性のライフコースや意識を踏まえ、リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点からこれをまとめている。このような観点からみると、それぞれの期にある女性の身体面の理解と看護に加えて、それぞれの期に特有の問題が重要であり、メンタルヘルスケアのアプローチにも力を入れて解説している。
最新の知見を盛り込み全面改訂。93回国試から導入される必修問題を徹底研究。“看護の要点”を加え、理解を深める内容が充実。国試の頻出範囲をまとめた別冊『ポケット・データマニュアル』付。