本書は、経営学という枠組みの中で、大学生が身につけておくべき組織、とりわけ企業の中の職務、人間関係、企業のシステム等に関して記述した。とくにベンチャービジネスの考え方や実態、また短大生等への基本教育も配慮して、女性起業家の実像にも触れる。
本書は、中国における女性学を概観できるように編纂された論文集である。収録した論文の内容は、中国の女性学自体を語るものから、中国女性の現状および歴史を女性学の視点で分析したもの、さらにフェミニズム文学批評まで、広い範囲にわたっている。著者たちは、中国女性学の第一線で活躍しているさまざまな分野の研究者である。
1980年代初めまでの欧米中心のフェミニズムの成果に基づいて女性運動の史実、人物、思想、著作の解説をした事典。女性に関わる歴史、政治経済、文化、セクシュアリティ、ジェンダー、身体などをめぐる概念の大きな変化に伴い、1991年刊の前版に、バックラッシュ、ポストモダン・フェミニズム、ポストコロニアル・フェミニズム、アンジェラ・デイビス、ダナ・ハラウェイ、トリン・T・ミンハ、エンパワーメントなどの項目を追加した新版。配列はアルファベット順。重要事項・フェミニズム運動、フェミニストたち、書名・新聞名・作品名、団体名の四つに分類した重要語項目別索引と見出し語和英索引付き。
本書は、おもに高校生から20代・30代までの女性を対象に、女性であること、自己、好きときらい、友だち、恋、仕事、メディア、ストレス、結婚、法律にみる女性と男性などを中心として、人間関係を考えることができる内容となっています。
高齢化、少子化の進行に伴って生産人口が減少する一方で、女性の高学歴化は進み、就業意欲も高まっている。女性の労働市場参入によって、税収は増え、家計所得が増加し、社会保障負担も減少するにもかかわらず、なぜ女性は非正規労働、補助的仕事に就かざるを得ないのか。はたらく女性をめぐる家族関係、雇用制度、社会システムをアメリカと比較しつつ検証する。福祉政策を基盤とする新しいパラダイム構築に向けた具体的提言。
本書は『精神科ケースライブラリー』の第1巻で、「精神分裂病と類縁疾患」の症例集である。この巻に収められている精神分裂病は、精神疾患の中核をなすいわゆる内因性(機能性)精神疾患で、一般人口における罹病危険率は0.8%といわれており、わが国の精神科病院の入院患者のおよそ6割を占める難病である。この疾患の概念の変遷の歴史や診断、治療、処遇については、序章で詳しい解説があるが、この病気の特徴をなすのは症状や経過の多様性にある。同じ診断名であっても、症状の組み合わせや予後はひとりひとり異なり、心理的・環境的な要因や治療によって微妙に変化する。そのような意味で、多くの治療者によって記述された数多くの精神分裂病の症例を知ることは、毎日の臨床に大きな幅と広がりをもたらすものである。
本書は、聞こえない人に、医療関係者に、手話に関る人に、医療手話、知識、情報をわかりやすく提供するものです。
わが国国公立大学において最初に設立された静岡県立大学経営情報学部の経営・会計系を中心とした気鋭の執筆陣による意欲的書。情報化の急激な変化に対応し、現在の講義内容に最新の研究成果を加えた、学生だけでなく、研究者にとっても貴重な情報源となる一書。
社会的文化的性差がもたらす現実のなかで、女性に関する諸問題はどのようにとらえられ、解決されつつあるのか。時代・地域を超えた多角的なアプローチを試みる。
女性学を学ぶ人々、教える人々のための実践的なハンドブック。キーワード解説、女性学関連年表、婦人会館・女性センターリスト、事項索引付き。
フィールドワークをもとに伝統と近代の相克の中で変わるアジア・オセアニアの女性たちを描く。
本書は、現代の女性たちの生き方をめぐるさまざまな問いかけに焦点を当てながら、女性であること人間であることの豊かな意味を、平易な言葉で掘り下げてみたものです。
世界的な市場の飽和に直面している現代、生活のすみずみにまで「商品化」の波が押し寄せた結果として、失業、過疎、性差別、環境問題、いじめ、といった社会問題が明確に浮上している。本書はそうした市場経済の構造変化、市場社会の危機的状況を見据え、既成の理論への反省を前提に、問題の根源を市場経済システムの限界に求め分析し、社会を再生するためにいかに市場をコントロールし、社会に「埋め込んでいく」のかという課題を提起する。学術的完成度に加え、「どのように現象をとらえるか」という普遍的な問題意識を理解できるよう記述された、現代社会科学入門。
女性のライフ・サイクルに、法律はどうかかわっているか。改正「均等法」をはじめ多くの事例をもとに、ベテラン弁護士がやさしく解説!みやすい関連条文付。