本書は著者の経験を踏まえて、薬物療法に関与している臨床家をはじめ、病院薬剤師、新薬開発関係者、大学院における薬理学・臨床薬理学や薬の体内動態の研究者など薬を日常取り扱っている人々に、薬の体内動態についての基本的な知識が、よりよい新薬の開発と薬物療法のためにいかに大切であるかを理解していただくことを目的として書かれたものである。
本書は、過去の歴史を押さえながら、しかも新しい世紀にふさわしい視点とこれからの予防医学・公衆衛生学の新しい展開に大きな期待を込めて編集した。本書では、保健医療を総合的に統括する立場にある社会医学の全体像がみわたせるような編集を心がけるとともに、随所にコラムを配置し、最新のトピックスや解説を盛り込んだ。重要な法規も各章に載せ、内外の最新の情報はインターネットなどからとれるように参考サイトなども例示している。
更年期医療にかかわる医療関係者と更年期を迎える女性必読の書!NIH(米国国立保健研究所)の最新国際方針声明書として更年期医療の詳細な検証結果を網羅!骨粗鬆症や心臓疾患など、更年期医療の対象すべてに言及!国立循環器病センターの医師陣による精緻な翻訳。
残念なことに、これまで論じられて来た文明論は、人口問題あるいは人口変動の要因、視点が欠落しており、議論の展開が十分でなかったように思われる。本書の意義のひとつは、正にそのギャップを埋めることにある。本書は、人類の将来を見据えながら、人口と文明の間のダイナミックな関係、様相を多角的に考察し、論じようとするものである。
本書は、摂食障害の歴史的概念から病気としての成り立ち、アセスメント、最新の情報と臨床知見、あらゆる治療技法とその考え方と進め方やセルフヘルプまで、摂食障害に関するすべての項目が網羅された、現場で真に役立つハンドブックである。精神力動的アプローチ、家族療法、対人関係療法、フェミニストセラピー、グループ療法、薬物療法、入院治療など主要な治療技法を詳細に示すことを眼目とするため、可能な限りマニュアルとしての構成を取り入れ、治療法の解説は各分野の卓越した臨床家によるものになっている。また多くの事例を取り上げて、治療者ー患者の遣り取りを具体的に示した。特に近年治療効果の裏付けされた治療法として、認知行動療法と心理教育について多くの頁が割かれ、「オックスフォード認知行動療法マニュアル」を要約した内容が収録されている。摂食障害の臨床書として質量共に最大の規模を実現した本書は、精神科医、心療内科医、セラピスト、看護職等摂食障害の治療に携わるすべての人々が臨床の質を向上させるための最適のテキストと言えよう。
膨大なデータと分析、言語観から、独自の日本語論を展開。様々な角度から日本語と英語の比較、多様性、矛盾などを観察し、読みやすい形でまとめました。日本語に関するいろいろな話題が満載。
本書は、「女性のための…」という少し分かりやすく内容を解説した書物ではなく、健康心理学の一分野としての、女性を対象とした健康心理学を取り扱った専門書である。
本書は、ベーベルの女性論を、没後九〇年を経て、再考するものである。
本書は、高齢女性の健康増進のためのホルモン補充療法に関する総合的研究班の第二期の3年間の活動を集約したものである。内容はHRTのガイドライン、研究班の全体および個別研究のまとめ、そしてHRTの基礎、臨床にわたる一般的知識、提言と、初版と同じ構成になっているが、HRTに関する研究の進歩とWHIをはじめとする大規模臨床試験の結果を取り入れてガイドラインを改訂し、またそのほかの内容もupdateなものとした。
女性学は、女性の視点の発見に始まった。二十一世紀を迎えた今。それは、男と女を、中心と周辺、公と私、優位と劣位の存在とすることで成り立ってきた、ジェンダーー近代性差社会と文化の構造そのものの虚構を、根本から問い直すにいたっている。本書は、フェミニズム批評を一貫して展開してきた著者が、一九七〇年代初めの女性学の揺籃期から現在までを、女性の時代を共有した人々との出会いを中心にふり返った、興味深いフェミニズムと女性学「私」史である。