膠原病などの免疫疾患を専門とする病院や他のクリニックより紹介された患者の精査、診療を行ってきた各症例について代表的なものを選んでまとめたもの。
本書は、思春期という特殊な時期について、また思春期に見られる個々の病理について、最新研究や報告を踏まえて、現在どのような視点から考えられ、どのような治療的アプローチがなされるようになったかを16人の経験豊かな臨床家が論じたものである。まず、従来から思春期臨床の中心テーマでありつづける境界性パーソナリティ障害・摂食障害をはじめ、わが国の思春期に特徴的な不登校・ひきこもり、そして社会不安障害(social anxiety disorder:SAD)の視点から捉え直されつつある対人恐怖症などの現在的な問題を取り上げる。つづいて、近年注目を集めている思春期のうつ病、発達障害、身体醜形恐怖、解離性障害などの新たな問題に触れ、最終部ではますます深刻化する自傷、自殺、性的非行など、行動化の問題にも考察を加えた。それらの疾患に対する、認知行動療法、心理教育などの近年登場した新たな治療的アプローチを、豊富な臨床例を通して解説している。
本書は、摂食障害治療の第一人者である著者の記念碑的論文を含む、第一論文集である。著者はこの病態に早くから注目し、その本質に迫る本格的な精神療法による治療を行ってきたことで知られるが、現在でも摂食障害を論じるときには必ず引用される著者の初期主要論文がここに集大成されている。本書の前半には、この病態に対する包括的で精緻な精神病理論が収載され、後半では、ゆたかな経験に基づく家族への援助をも射程にいれた治療論が平明な語り口で懇切に説かれている。
長期化する思春期、崩れる家族の食卓、空回りする学校指導、教育力を失った社会ーおとなたちの迷走はどこまで続くのか?「うちはパパ父」「母さんみたいな女になりたくない」「オヤジなんて、あいつはただの居候」人生のモデルを失って自立を阻まれる子どもたち、そして自立を支えるべきおとなの使命について、「保健室のセンセー」が警鐘を発信する。
拝金主義・薬物汚染・少女売春・少年犯罪・いじめ・自殺…21世紀は格差社会・テロ・薬物汚染の時代に突入している…。
「心の銃」を操るパラベラムの戦闘集団、それが城戸高校映画部の真の姿だ。一兎はそこに自分の居場所を見つけつつあった。ある早朝、部室に下着姿の少女が倒れていて、発見者の一兎は慌てふためく。目覚めた少女は、完全に記憶を失っていた!部員達はDVDにかじりつく電波な少女に呆れるが、精神弾で傷ついている様子から尾褄は保護することを即断。直後、映画部は謎の戦闘集団“灰色領域”に強襲され、新たな闘いが始まる!学園異能アクション第2弾。
「失われた社会図式」「延長する幼児期」などのキーワードを駆使しながら、気鋭の精神科医が、若者たちの不思議な、揺れ動く心性を読み解く。
思春期を迎える人にも、思春期を過ぎた大人にも、改めて思春期に立ち戻り、自己を見つめなおし、新しい生き方を見つける指針となるガイドブック。