続発する少年犯罪、引きこもり、援助交際、学級崩壊ー。いま思春期の育ち方にどんな変化が起きているか。大人・社会の責任とは何か。変貌する少年少女たちの「つきあい世界」、消費文化世界の巨大な影響力、家族関係の揺らぎと変化をリアルにとらえ、現代日本特有の思春期の困難とその打開の途を探る渾身の書き下ろし。
子どもの心をしっかりつかむ親の役割。視野の狭い親と心の狭い子にならないために、親子相談の現場から、すべての親たちに贈る「愛と励まし」の書。
日々の出来事から四季折々の話題までを心のキャンバスに描き出す名コラム。和英対照。本文漢字に振り仮名(総ルビ)付き。大学受験や就職試験に頻出。社会人の実力養成にも最適。
1997年、「精神保健福祉法」が制定され、精神障害者への福祉の適用がなされるに伴い、精神保健福祉士や臨床心理士、社会福祉士、介護福祉士の諸資格制度、行政機関等におけるメンタルヘルス活動などが重視されている。本書は、将来これらの活動に携わるべく医療・看護・介護・福祉について学ぶ人々のための、臨床心理学、精神保健学の入門的解説書。発達の各時期の特徴とその時期に起こりやすい不適応症状、性と心の関わり、メンタルヘルス活動(治療・援助)の実際とその問題、の3つを柱とし、臨床事例を挙げながら、わかりやすく解説する。
妄想癖の強かった少年時代に読んだ「サイボーグ009」。性に目覚める頃、強い印象を受けた「サスケ」の中の入浴シーン。「フーテン」に憧れた高校時代。漫研で活躍し、恋とジャズ修業に励む、大学生に影響を与えた真崎守、宮谷一彦、川本コオ、エモリ・I、佐々木マキ、山上たつひこ…恥多き青春の思い出を語りつつ、戦後マンガの歴史を新たな角度から描く。
本書はタヴィストック・クリニック思春期青年期部門の精神療法家たちによって分担執筆されたものである。本書の大きな特徴は、青少年の呈する問題の理解の仕方、そして彼らの精神療法の在り方を豊富な臨床事例を使って述べていることである。治療において治療者は青少年から投影される絶望や混乱、不安などを抱えていかなければならない。そうした臨床の現実が、彼らの呈する精神病理の事例を通して臨場感豊かに読者に伝わってくるであろう。
近年、健康指向が強まるとともに、ますます栄養学の重要性が認識され、またその発展も著しい。しかし人の一生には、さまざまな段階があるうえに種々の環境下にもおかれるので、健康を目指すためには、それぞれことなった段階・環境での正確な栄養学的対応が必要とされる。
IT(情報技術)革命で社会が大変革のストレス状態にある時に、臨床関係者や家族、周辺の関係者にとって、思春期心身症や周辺疾患を理解し適切に対処するうえで、本書は必ずや役に立つはずである。
次世代を担う子どもたちは、このままではどうなっていくのか?急激な時代の変化に取り残された、旧態依然とした子育て観。学級崩壊、家庭内暴力、自殺、他殺、摂食障害、ひきこもりなどの行動に、打つ手はないのか?価値観が変動する現代社会で成長する子どもたちに、思春期の危機をのりこえる力を。本書の著者が、自らの経験と人間論で書き上げたこの本が、問題解決の方向を指し示している。子育て真っ最中の親と教師の必読の書。
家裁調査官36年間の体験から、非行少年と親たちの心の奥底を理解し、処方箋を提起する。育てながら育てられるという著者の目線は、子育てや人間関係を考えるうえでも貴重なヒントとなる。
非行と向き合う親たちへ、共感的理解からメッセージを発信する。子どもの心の声を徹底的に聴き、子育て・教育のあり方、育ちを支える地域社会の新たな共同の必要性を提起。
本書では、「女医さんであってほしい、女医さんならわかってもらえそう」な疾患や悩みを、電話相談で質問の多いものの中から三三項目選びました。巻末には「性と健康を考える女性専門家の会」の会員、有識者から推薦された全国各地の評判のいい女医さんを一覧リストで紹介しています。
本巻では女性のライフサイクルにおける思春期の位置づけに重点をおき、生理的変化、思春期特有の疾患、さらに社会との接点とライフスタイルに至る各項目をあげ編纂した。思春期の生理では、性分化、思春期の内分泌変化からみた思春期発来、身体発育、内分泌系の発育、精神心理学的発達を項目としてあげ、up-to-dateな知識をも含めた記載を各執筆者にお願いした。思春期の異常では、上記の生理的変化に対応する異常と同時に思春期特有の疾患を具体的にあげ、その分類、診断、治療法に重点をおいた。思春期保健では、栄養、スポーツを含めた生活指導の面から、健全な母性の確立のための性教育、若年妊娠など社会とのかかわりに触れ、本巻の目的とする思春期女性のヘルスケアを解説してある。
茶華道における「道」が一般カウンセリングにあるとすれば、学校カウンセリングは格闘の「技」が求められます。学校という組織および学校教育という構図の枠内で進められる作業であり、したがって、さまざまな職種の人が関わる複雑な人間模様となることが多くなります。本書では、スクールカウンセラー、養護教諭、臨床心理を学んで生徒カウンセリングを行っている教員、精神科医と、職種にして4種の職種により構成しました。