ノアと別れなければ、こちらが生きていけない。だが、いつ、どの施設に…自閉症児ノアの記録、完結篇。
心身医学はストレスの増大する現代において、ますます臨床医学の基幹としてその重要性が認識されつつある。しかし臨床の場でそれを実践するには、多くの協力・理解と経験が必要となることはいうまでもない。今回、私どもは心身医学を実践している経験を生かして、看護婦を主体に「心身医学的ケアとその実践」と題したテキストを出版することにした。
登校拒否の子どもたちに必要なのは薬ではない。積極的な治療の必要性を痛感する精神科医の立場から発言する。
思春期の入り口に立った小学校高学年。疎外され、バラバラにされて悩む子どもたちの問題を具体的に取り上げ、解決の道を探る-。
子どもの心は人間らしく豊かに育っているか。子ども(人間)にとって大切な何かが見失われようとしてはいないか。特に大切な思春期の節目。さまざまな子どもとの出会いを通して考える中学生の心、教育の原点。
非行・登校拒否・摂食障害…。思春期・青年期の諸問題を家族関係のなかから検討する。その現在と未来。
ゆるぎない信仰とロマンに溢れた暖かな提言。“人間の生命現象”そのものに聴くことから出発して、今日の家庭教育・学校教育が失いつつある、若者のいのちの態系を支え導く環境に“なくてならぬもの”、“究極的なもの”の意味を問う。
人間は身体的・精神的存在であると同時に社会的存在でもあって、精神疾患も社会状況と密接に関連し合っている。そのなかで中学生のいじめや登校拒否、高校生の不食症や非行も、時代の疾患として登場してきた。児童青年精神医学のトピックスを網羅した本書は、その時代の要請に応えるべく企画編集された。さまざまな病態に臨床家が適切に対処するための指針となることをめざして、第一線の現場にある名古屋大学のグループが症例を中心に、その時代的意義、診断、病因、治療、予後、予防を具体的に述べている。
とらえがたい感情と身体の変化に驚きながら“知恵”を身につけてゆく思春期の少女たち。精神分析や心理学の理論はその時期特有の困難を予言するが、文学作品には女性の歩む道程がみずみずしく描かれている。アンネ・フランクやジュリエット、そしてJ.オースティンなどの作品を手がかりに、女性の真の成熟の意味を考える。