人類をおびやかすエイズ。はたしてその正体は?本文が必要な「知識」と「予防の方法」などをわかりやすく解説。コラムがエイズ周辺の多くの情報を提供します。イラストが目に見えない微少なエイズウイルスをクローズアップ。写真が人類が直面している病魔の現実を伝えます。教師や親も待望していた青少年のための本。
この本は、中学生や高校生の男子からの性の相談の手紙と、私の返事をまとめたものです。いま、思春期の真っ直中の君が、ひそかに抱いている同じ性の悩みが書いてあるでしょう。思春期の少年たちは、始めての性発育、性現象、性欲望をつぎつぎと体験して、心の動揺と戸惑いの中で、それまでの生活とは大きく様変りします。少年たちは、自分の性について、これでいいのかと疑問をもち、ぼくは異常ではないかと心配し、それが不安や悩みとなって、心を痛めます。この本が、君の悩みの解決と、性の正しい理解に役立てば幸いです。
本書のいう感応現象には、病棟内での患者同士の影響、精神病の母親が子供に与える影響、若者の宗教活動・政治活動への没頭、心中と集団自殺、学生間のヒステリーの流行などが含まれる。歴史的でしかも現代的で興味深い感応現象を、著者は詳細な引用症例15と自験症例7を添えてコンパクトにまとめている。読者は本書を読むことによって、理論と臨床の双方を身につけることができるであろう。
人間は身体的・精神的存在であると同時に社会的存在でもあって、精神疾患も社会状況と密接に関連し合っている。そのなかで中学生のいじめや登校拒否、高校生の不食症や非行も、時代の疾患として登場してきた。児童青年精神医学のトピックスを網羅した本書は、その時代の要請に応えるべく企画編集された。さまざまな病態に臨床家が適切に対処するための指針となることをめざして、第一線の現場にある名古屋大学のグループが症例を中心に、その時代的意義、診断、病因、治療、予後、予防を具体的に述べている。
思春期の入り口に立った小学校高学年。疎外され、バラバラにされて悩む子どもたちの問題を具体的に取り上げ、解決の道を探る-。
世の中、性の健康のための基礎知識が欠けている。お医者さんだって性の話は苦手だ。キンゼイ研究所のデータを駆使して、性の悩みに科学的に答えた最新の啓蒙書。
わが国におけるフランス精神医学の第一人者として知られる三好暁光教授はまた、青年期の精神病理と心理療法をはじめ多彩な業績を刻まれている。その該博な知識と温厚な人柄をしたって数多くの研究者・臨床家が、さまざまな領域から三好教授のもとに集い、あるいは親しい交流を続けている。本書は、これらの人々がそれぞれの立場から現代の青年たちのその心の新たな断面を浮き彫りにしようと試みたものである。