エボラウイルス病、MERS、SFTS、狂犬病、ジカウイルス感染症、風疹、etc…国立感染症研究所ウイルス第一部・部長の西條政幸先生全面編集の下、グローバル時代に注意すべきウイルス感染症の知識をこの1冊にまとめました。
本書の内容は4章に分かれ、第1章では、最近の話題であるHelicobacter pylori感染症や腸管出血性大腸菌(O157)感染症、AIDS関連の日和見感染症等を概観し、第2章では、原因別にアメーバ、蛔虫症、アニサキス症、吸虫症、条虫症等々多数の感染症を解説し、第3章では、コレラ、腸結核、MRSA腸炎などにも触れ、更に第4章では、各種消化器感染症の検査法も簡明に解説した。
本書は、放射線科・内科のレジデントのために書かれたものであり、胸部放射線の読影に役立つことを目的としている。本書の一部では小児の画像診断についてもふれているが、主要部分は成人の画像診断である。
超低出生体重児医療が、現在の新生児医療の中心となり、超低出生体重児が生存可能になるにつれ、産科側の早産対応への自由度が広がり、周産期医療の発展に拍車をかけている。今回の改訂では、24週未満の児の管理を新たに1章加え、わが国から新しい疾患として報告された新生児TSS様発疹症についても加筆されている。
本書は、1996年11月に開催されました第7回LIP研究会「細菌の潜伏・持続感染(4)-クラミジアの感染症ー」、1997年6月に開催されました第8回LIP研究会「ウイルスの潜伏感染(4)-EBVの感染と潜伏・再活性化ー」、1998年5月に開催されました第9回LIP研究会「リケッチアの感染症」、および1998年12月に開催されました第10回LIP研究会「ウイルスの潜伏感染(5)-サイトメガロウイルス(CMV)-」の講演内容をまとめたものです。第4巻はLIP研究会の4回分の内容を含んでおり、クラミジア、リケッチアおよびヘルペスウイルス群のなかからEBVとCMVを取り上げ、本邦における現在の潜伏感染・持続感染の代表的な多くの症例とその基礎的な研究を紹介しております。
本書は、発熱患者を抱えて途方に暮れているインターン、抗菌薬を次から次へと替えても熱が下がらず焦っているレジデント、肺炎の改善がみられず諦めかけている若い医師、無数の感染症治療薬に窒息しかかっている学生との関わりから生まれた。本書には発熱患者を診療する際の基本的なアプローチ、抗菌薬の臨床的な整理・使用方法、研修医が陥りやすい誤りなどを記載してある。どれも筆者が経験した疾患、相談を受けた悩み、よくみかけた誤りなどに基づいている。
世界のすみずみとの交流が、航空機によって頻繁に行われる今、国外からの感染症の侵入は、“当然ありうること”として認めなければならない。これまで“なじみの薄かった”これらの疾病について典型的症状、初期症状、病原体の分布、潜伏期、感染経路・様式、発生状況など、それぞれの特徴を述べ、感染が疑われるときの対応を解説。
免疫グロブリン製剤が免疫不全症候群や、重症感染症に抗生物質と併用して用いられるようになって久しい。製剤の多様化や臨床応用面でも多彩な使用法が試みられるようになった。このような中で現状を的確にとらえた、日本独自の解説書の刊行が待たれていた。本書は、免疫グロブリン製剤の基礎的、臨床的記載を中心に有効性と安全性の関連、将来の展望などの解説の項も設けた。
胸部画像のエキスパートが集い、練り上げた頼れるMinimal Requirements。日本医学放射線学会専門医研修ガイドライン2012年版に準拠。
臨床医の素朴なギモンをふまえ、病理像の見かたのコツを病理医が伝授。病理像には→や「囲み」を多用して、注目すべき部分が迷わず理解できる!症例をイメージしやすいよう、臨床経過、X線写真・CT写真も掲載。