琉球独自の言語と文化が失われつつある現在、我々はその記録と継承にむけてどのような支援ができるだろうか?
社会問題としての性犯罪を論じた報道は多くあるが、性犯罪を起こした人を「いかに理解し、いかにかかわるか」を詳説した書物は未だ少ない。この現実を前に、刑事施設における性犯罪者処遇プログラムに携わった専門家たちが結集する。ここにあるのは無敵の知でもなく、学術的視点のみから構成された性犯罪防止の包括的提言でもない。性犯罪の理論的考察、性犯罪の心理臨床概論、性犯罪の治療理論、性犯罪臨床の実践アプローチまで、性犯罪の再犯防止に取り組む実務家、そして性犯罪からの回復を目指す人々を支える「現場の知」、性犯罪者と日々向き合う経験から織り成された実践知の集積。
金融のイノベーションやグローバリゼーション時代を迎え、フィンテック、クラウドファンディングなどに象徴されるように、パーソナルファイナンスにかかわる諸問題の研究がますます重要になっている。最近の激動する金融環境の変化を視野に入れ、パーソナルファイナンスにかかわる最重要課題について、イノベーション、グローバリゼーション、金融教育、制度設計の4つの視点からアプローチし、その研究の新しい地平を開く。
本書は、人的資源のグローバル統合が最も進展している外航海運業の船員戦略に焦点を当て、海運企業や海事行政機関、船員教育機関などを対象に約10年間にわたり実施したインタビュー調査と参与観察に基づく事例研究によって、人的資源のグローバル統合に関する概念的枠組を、業種および職種レベルで精緻化したものである。
自然会話コーパスは、日本語コミュニケーション教育のためのアイデアや実例の宝庫である!自然な会話は、自然会話からしか教えられない!本書では、国内外で活躍する気鋭の研究者が、『BTSJ 日本語自然会話コーパス』という材料を自由に料理し、ポライトネス、会話のストラテジー、会話のスタイルという観点からコミュニケーションの解明をめざすとともに、日本語コミュニケーション教育へのヒントを提示する。
教室・学校・地域の連携した教育改革に向けてー民主主義の理想とは乖離した人種差別や経済格差などの問題が、時に暴力を伴うかたちで顕在化している現在のアメリカ。マイノリティや貧困層を包括した市民性教育の充実は、今まさに喫緊の課題であると言えよう。本書は、都市部にある貧困地域の子どもが、市民性形成のための教育から「排除」されている構造的課題を指摘し、そこからの脱却を目指した教育改革の諸相を明らかにする。わが国の教育実践・教育政策にも重要な示唆を与える、包括的な市民性教育改革の実態!
グローバル経済の動向は、新型コロナの世界的流行とアメリカの政権交代で大きく変化している。国際経済秩序はバイデン政権でどのように動くのか。新型コロナはアジアの経済と企業に、どのような影響を与えるのか、あるいは与えない分野があるのか。アジアのビジネス環境を、グローバル経済の中で広くかつ深い視野から展望する。
●ロボット支援手術は出血が少なく,視野が広く,操作性もよいため,その優位性が示されつつある.前立腺癌では癌の切除断端の陽性率が劇的に減り,尿禁制も早期に改善し,術後の腎機能低下が最小限に抑えられた.2018年4月には多くの手術でロボット支援手術が保険収載された.今後は泌尿器科だけでなく,ほかの診療科でもロボット支援手術が浸透していくものと考えられる.本特集では各分野のエキスパートの先生方から,ロボット支援手術の最新情報を概説いただく.
総論
1.ロボット支援手術の歴史と現状
2.臨床ビッグデータからみるロボット支援手術
3.ロボット支援手術新規導入の注意点,医師・メディカルスタッフ教育
各論
4.根治的前立腺全摘除術ー手術適応と概要
5.RALPの治療成績,合併症などーLRP,ORPとの比較
6.ロボット支援前立腺全摘除術ー機能温存のための術式の工夫
7.ロボット支援腎部分切除術の適応と手術手順
8.ロボット支援腎部分切除術における手術ナビゲーションシステムの有用性
9.筋層浸潤膀胱癌に対するロボット支援根治的膀胱全摘除術+腔内回腸導管ー腔内尿路変向術のメリット
10.ロボット支援根治的膀胱全摘除術・体腔内回腸新膀胱造設術ー最新の低侵襲膀胱全摘除術
11.縦隔腫瘍に対するロボット支援手術
12.ロボット支援肺悪性腫瘍手術の実際
13.食道悪性腫瘍に対するロボット支援手術
14.da Vinciを用いた僧帽弁形成術の現在点
15.胃癌に対するロボット支援胃切除術
16.ロボット支援噴門側胃切除,“観音開き法”食道残胃吻合
17.胃癌に対するロボット支援胃全摘術
18.ロボット支援直腸切除・切断術
19.子宮頸癌,子宮体癌に対するロボット支援手術
20.咽喉頭癌に対する経口的ロボット支援手術
21.ロボット支援肝切除
グローバルな視点からわが国会計プロフェッションの進むべき道を考える。原則主義(プリンシプル・ベース)の採用やフレームワークを提示した上で議論が展開されていく、会計基準、会計教育、内部統制・ERMについて、歴史的アプローチからその課題と展望を考察する。