学校は精神医学に何を求めているか。精神医学は学校にどうかかわるのか。人のメンタルヘルスに多大な影響を及ぼす学校。学校におけるメンタルヘルスの問題に貢献する精神医学。前号に続き本号でもこの問題に鋭く切り込む。本号では、思春期・青年期の問題行動と学校精神保健、セクシュアルマイノリティへの支援、薬物乱用防止教育、中高一貫校における生徒のメンタルヘルス、精神障害のある生徒への進路指導、高校中退者のサポート、学校と精神科医療の連携、精神科校医の役割、教師のメンタルヘルスなどを取り上げた。学校における精神医学の重要性がわかる特集。
人間と性を巡る教育と文化の総合情報
糖尿病はリハビリテーションにも関連するさまざまな障害を起こす原因となる疾患であり、糖尿病をコントロールすることは長寿社会においては重要な課題です。かつまた、糖尿病は生活習慣の改善が治療効果をもつ疾患の代表例でもあります。糖尿病の治療は近年、さまざまな薬物の開発で進歩してきました。その一方で、生活習慣のコントロールにおける課題も分析されています。今回は、そのような糖尿病に関する最新情報を、各分野の専門の先生方に解説していただきました。
糖尿病治療のトレンド
能登 洋
運動療法のエビデンス
野村 卓生
運動療法の実際
星野 武彦
食事療法のエビデンスー食べる順番の血糖上昇抑制効果
今井 佐恵子・他
生活指導
坂根 直樹
>>> 「今月のハイライト」は こちら(PDFファイル)
特集の各論文の概要をご紹介しています
●巻頭言
予防に勝る治療なしー治療継続
橋本 洋一郎
●入門講座 運動耐容能試験
PADのリハビリテーションの運動耐容能試験
牧田 茂
●実践講座 神経心理学的検査の実際
RBMT
中島 恵子
●(新連載)知っておきたい褥瘡治療
栄養管理
市岡 滋
●研究と報告
脳卒中後運動失調に対する間歇性シーターバースト刺激と
随意運動介助型電気刺激の併用療法(ハイブリッド療法)の効果について
井上 雄吉・他
●集中講座 臨床研究倫理ことはじめ
申請編ー説明文書(1)
神山圭介
●集中講座 研究入門
論文の種類と原著論文の構成
近藤 克則
●(新連載)健康関連QOL評価法
総論ー何を、どうやって評価するか
鈴鴨 よしみ・他
●Sweet Spot 文学に見るリハビリテーション
トルストイの『幼年時代』-宗教的天才としての精神障害者
高橋 正雄
●Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「幕が上がる」-高校演劇部の活動プロセスから教育の本質を抽出する
二通 諭
●学会報告
第41回中国四国リハビリテーション医学研究会
徳弘 昭博
現代の日本を統計で見る本!政府白書41冊のうち基本的なデータ約700種を厳選して収録。新聞・テレビでは報道されにくい日本の現状を、客観的に分析したい方に最適!
なぜ、わが社は「何億円もの失敗」より「タクシー代」にうるさいのか?16本の「論文」と12冊の「本」をビジネススクール教授と読んで「気づく力」を鍛える。
NAFLD/NASH診療ガイドラインに準拠し、豊富な経験から解説!
家庭医/プライマリ・ケア医のための総合誌【雑誌の特徴】
ちょっとがんばる医師のため
総合診療を楽しむ雑誌
【特集の紹介】
精神疾患をかかえる患者の半分以上は最初に内科を受診しています.
そのくせ内科医は精神疾患を苦手にしていることが多いのではないでしょうか?
プライマリ・ケアの場面で精神疾患患者をすくいあげ,
適切なファーストエイドを施す意義は,年々高まっています.
いつまでも苦手なままではいられません.
本特集では,精神疾患に対して当事者の視点も交えながら,
総合診療医のあるべき向き合い方をまとめております.
【主な項目】
(特 集)
■特別座談会
当事者の視点でみるファーストエイドの重要性 (久我弘典,大杉泰弘,織田麻
奈美,ハウス加賀谷,松本キック)
■総 論
精神疾患のファーストエイドの重要性 ─精神科医の立場から─(大塚耕太郎,他)
精神疾患のファーストエイドの重要性 ─総合医の立場から─(井村 洋)
精神疾患のファーストエイドの重要性 ─当事者の立場から─(広田和子)
■メンタルヘルス・ファーストエイド
メンタルヘルス・ファーストエイドとは(鈴木友理子)
うつ症状に対するメンタルヘルス・ファーストエイド(小原圭司)
不安症状に対するメンタルヘルス・ファーストエイド(藤澤大介)
精神病症状に対するメンタルヘルス・ファーストエイド(橋本直樹)
物質使用障害に対するメンタルヘルス・ファーストエイド(長 徹二)
医療従事者向けのメンタルヘルス・ファーストエイドに則した短期教育研修プロ
グラム(加藤隆弘,他)
■総合診療医による診療ファーストエイド実践編
総合診療医が行う,うつ病へのファーストエイド(今村弥生)
総合診療医が行う,不安障害診療のファーストエイド(中前 貴)
総合診療医が行う,統合失調症診療のファーストエイド(佐藤創一郎)
総合診療医が行う,双極性障害診療のファーストエイド(高尾 碧,他)
総合診療医が行う,アルコール使用障害診療のファーストエイド(青山久美)
総合診療医が行う,自殺危機介入のファーストエイド(張 賢徳)
総合診療医が行う,精神療法ファーストエイド(大野 裕)
精神疾患への早期介入の是非 ─認知症を例に─(名郷直樹)
■おわりに
プライマリ・ケア医療と精神科医療の〈わたし〉(久我弘典)
ほか
現在、多くの施設で、分娩中の胎児の状態を評価する方法として、胎児心拍数モニタリングが用いられています。
しかし、胎児心拍陣痛図(CTG)の判読に際しては、判読者の力量によって、正常か異常か迷うことが少なくありません。
そこで本特集では、なぜそのCTG波形が出現するのかを、生理学的な側面から復習するとともに、実際の症例から、絶対に見逃してはいけないCTG波形を学ぶことをめざします。
一部高度なテーマが含まれますが、産科医療補償制度の脳性麻痺事例の原因分析などにもとづく助産師が知っておくべき重要な内容です。この機会に今一度学びを深めていただければと思います。
現在、多くの施設で、分娩中の胎児の状態を評価する方法として、胎児心拍数モニタリングが用いられています。
しかし、胎児心拍陣痛図(CTG)の判読に際しては、判読者の力量によって、正常か異常か迷うことが少なくありません。
そこで本特集では、なぜそのCTG波形が出現するのかを、生理学的な側面から復習するとともに、実際の症例から、絶対に見逃してはいけないCTG波形を学ぶことをめざします。
一部高度なテーマが含まれますが、産科医療補償制度の脳性麻痺事例の原因分析などにもとづく助産師が知っておくべき重要な内容です。この機会に今一度学びを深めていただければと思います。
■胎児心拍数モニタリングの基礎知識
高橋 恒男
■絶対に見逃してはいけないCTG波形
基線細変動の減少・消失
小塚 良哲/池田 智明
注意を要する遅発一過性徐脈
古川 誠志
子宮内感染、絨毛膜羊膜炎の影響
飯塚 美徳
胎児中枢神経障害の胎児心拍数パターン
藤森 敬也/平岩 幹/経塚 標/安田 俊
胎児心拍と母体心拍の取り違え
松田 義雄/田川 実紀
■正確に胎児心拍数を記録するためには?
分娩監視の方法
高木 耕一郎
記録の手順と注意点
松岡 隆
●私たちの仕事場[4]
小阪産病院
文:吉田 起子/橘田 菜月/金 英仙
写真:宮崎 雅子
●宝物、教えてください[4]
腹帯の効用
豊倉 節子
●ほんとうに確かなことから考える 妊娠・出産・子育てのはなし[9]
出産にあたってのルーチンと分娩の進行(Ⅱ)
森 臨太郎/森 享子
●海を渡る助産婦 長崎・五島列島で活躍した明松スナさんの手記[5]
印象に残っているお産(Ⅲ)
石川 紀子/小野 幸子
●助産研究をしよう 基本を押さえて臨床で活かす![5]
さまざまな研究デザイン(1)
研究方法を端的に説明するための切り口
福澤(岸) 利江子
●未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場[16]
上智大学 助産学専攻科
●りれー随筆[377]
開業助産師となって
鈴木 令佳
看護の醍醐味の1つに、患者さんから「気持ちよかった」という言葉を聞くことがあるのは、経験上皆さんご存じでしょう。けれども、大抵の場合は、患者さんからのこの反応で「喜んでもらえてよかった」と満足感は得るものの、自分のケアを見直し、そこに至ったケアの意味を見出すことなしに、その場限りで終わってしまうことが多いのではないでしょうか。「気持ちよかった」という言葉は、単なる「手技」の成果としてではなく、患者さんの身体的、精神的、社会的な苦痛が軽減し、看護師とのつながりに「安心・安楽」を感じたときに発せられます。この言葉を引き出すには、どのようなケアが必要かを検討する必要があるのです。
今回は、「気持ちのいい」ケアを求めて研究を続け、看護モデル作成を進めている方々に登場いただき、このキーワードを用いて、看護のなかの技術、そしてその教え方を見直していただこうという特集です。「気持ちよさ」というものは、受け取り手の個人差が大きいですし、環境によっても大きく左右されます。さらには、それを行う看護師側のとらえ方も千差万別でしょう。それでも、ケアを行う際に意識していれば、それは患者さんには伝わるはず。その意識づけを教員が学生にどのように行うかが、重要となります。患者さんに直接接する前に、学生が「気持ちいいケア」に対するイメージを広げられるように、先生方には働きかけていただきたいと思います。
■「気持ちのいいケア」は、患者と看護者のその人らしさを支える!
縄 秀志
■「快適起床ケア」で1人ひとりの朝を創ろう
気持ちのいいモーニングケア
大橋 久美子
■ケアを通して関係性が深まる
気持ちのいい全身清拭
樋勝 彩子
■語りを引き出し、希望をつなぐ
気持ちのいい手浴
矢野 理香
■早期介入で便秘予防! 温罨法で気持ちよく!
気持ちのいい排便ケア
佐居 由美
●笑いの伝道師 Wマコトのコミュニケーション革命・5
心が通う現場をつくる “伝えるチカラ”
共通・共感・共働で一体感を生み出す
Wマコト
●考える力を育てるシンキングツールの活用・2
ベン図で比較する
黒上 晴夫
●看図アプローチへの招待・5
看図アプローチでできるメタ認知指導
鹿内 信善/徳永 基与子/石田 ゆき
●臨床教育学 わからないこととの出会い・5
社会のなかで自分をわかるということ
遠藤 野ゆり
●アジア、アフリカ、ラテンアメリカの看護教育はいま・14(最終回)
国際的な政策と現場のギャップを埋めるために
タンザニアでの大学院生とのディスカッションを通して考える
新福 洋子
●“医療安全・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
学校は精神医学に何を求めているか。精神医学は学校にどうかかわるのか。人のメンタルヘルスに多大な影響を及ぼす学校。学校におけるメンタルヘルスの問題に貢献する精神医学。2号にわたり、この問題に鋭く切り込む。本号では、いじめや不登校の問題、発達障害への対応、合理的配慮の義務化、メンタルヘルス教育や自殺予防教育などの予防精神医学的側面、院内学級、保健室と養護教諭の役割などを取り上げた。学校における精神医学の重要性がわかる特集。
真に持続可能で豊かな社会を実現していくために。将来あるべき社会のありようを「想創技術社会」という言葉で表現。この社会を実現するために、大学研究シーズを社会ビジョンにつなげるための方法論を提案。切り拓きつつある方法論と取り組みを紹介しそのポテンシャルを示す。
少子高齢化、人口減少、グローバル競争…企業の価値が問われる時代に企業は今、何をすべきか。それは経営者・リーダーたちが事業に取り組む想いや覚悟を広く伝えることだろう。目標とするビジョンや独自のカルチャーをブランドとして高めることで競合との差別化となり、企業の成長へとつながっていく。