エジプトの言語的危機とは何か。フスハー(=正則アラビア語=書きことば)とアミーヤ(=話しことば)の分裂が、いかにエジプト人の複合アイデンティティ(イスラーム教/アラブ民族/国民国家としてのエジプト)の構造と密接に結びつき、不安定な状況をつくり出しているのかを明らかにしていく。アラブ研究者の必読書。
インターネットによる遠隔教育・遠隔研修は、通信教育の延長線として、簡単にすぐ始められると思われている。しかし、数百名もの受講生を対象に実施する場合には、現状ではクリアしなければならない問題と課題が多々ある。本書では、教材の選択、コンテンツの作成、運営方法、ツールの活用など、実用性に富んだ、そしてコストパフォーマンスのよい、具体的な実践ノウハウを総合的に検証し、紹介している。
本書においては、先の日米の学校経営文化に固有なものとして、考えられる特質(法則性)を説明概念として用いながら、学校経営の全領域をカバーしながら、最終的には比較を通して、わが国の学校経営にとって、新しい改善のための視座とその戦略とに思いを馳せたものである。
著者の、40年にわたる医師生活の中で患者(人々)との関わり合いを通じて集積されたデータ(臨床研究)を国内外に発表した成果。本書には「循環器診療の落とし穴」と題して筆者が経験した誤診しやすい症例や病態が集められている。各例に関して症例呈示に始まり、問題点ならびにポイントが示されている。問題点では、落とし穴に陥った理由などが、またポイントではどうすれば誤診が避けられたかなどに関してそれぞれ述べられている。
21世紀の地球保全のために。温暖化・酸性雨・公害・環境ホルモンなどー山積する諸問題をわかりやすく整理し、環境教育等により持続可能な社会への転換を促す。
障害児教育世界一!「晴れない日はない」をモットーに、最重度重複障害児の発達をうながした著者だから教えられる、障害児教育の基本。医療関係者、障害児教育などの教鞭にあたっておられる方々、特殊学校での障害児学級担当者、障害者福祉関係者、学生など、障害児教育をめざす人すべてに読んでほしい。
最近の栄養学、食品学、消化吸収機構や代謝学の進歩をふまえた新しい栄養食事指導を糖尿病の予防と治療に応用した、実際に役立つ新しい参考書。
本書では、自由か平等かという二者択一を超えたところで展開しつつある教育の公共性をめぐる新しい論争の地平に光をあてている。ボウルズ=ギンタスの教育改革論を、彼ら自身の著作に内在しつつ検討するとともに、その背後にある思想史的な文脈を掘りさげた。そのなかで、ラディカル・デモクラシーやハンナ・アレントなど、今日、政治思想や社会思想の領域で広く議論されている諸思想との接点に光があてられている。
本書は山宣の業績と遺産のなかから、わが国の性教育の「主流」ではなくとも、まちがいなく性教育の「本流」となった山宣の性教育論のエッセンスを抽出したものです。とても彼の著書類には質量ともに伝え切れないほどの偉大な論文がいっぱいですが、彼の文章も字句も今の時代には決して容易なものではないだけに、できるだけ重要な文章を選び抜いて本書一冊一読して了解となることを期したものです。
本書は、設計幹部向けの「マネジメント」の実務に必要な部分をまとめた内容である。
本書においては、性教育の基本的な考え方、指導体制、指導の内容及び方法、家庭や関係機関等の連携・協力の在り方などについて示しています。
看護学は看護についての学である。看護は実践であり、それを通しての経験である。ゆえに実践と経験こそが第一に考えられるべき学的対象である。そして、実践の学としての看護学においては、その経験のもつ教育学的意味をしっかり捉える必要がある。「どのように体験し、それをどのように振り返るのか」がその学問の質をつくり、看護教育の臨床性に深い意味をもつからである。本書は、その臨床性を看護の専門教育の中に位置づけようとするものである。
教育の何が問題だったのか?何を問題にしなければならないのか?日米教育現場の綿密な調査と分析から、教育再生への道を探る。
中国の将来については、楽観論と悲観論とが交錯しているが、本書は巷間に溢れている単純な観測や憶説とは一線を画し、中国が越えなければならないハードルを客観的に検討し、経済大国への道を探ろうとするものである。国有企業が抱えている諸問題、およびそれを取り巻く市場の改革、あるいはマクロ政策の現状などを多角的に検討している。
子どもたちの教育における最良の実践を反映し、またそこに貢献すると思われる本。最も広い意味での、コミュニケーションや社会化にはっきりと焦点を当てる。コミュニケーションについては、言語的なものだけでなく非言語的なものや補助的な手法を用いたアプローチにもねらいを定めている。同様に、情動的なコミュニケーションだけでなく、道具的なコミュニケーションにもねらいを定めている。学校のクラス、家庭、そして地域社会といった様々な場面で社会性を伸ばすこともまた扱っている。
「もうける苦労と楽しさ」を生き生きと学ぶ子供たち。お父さん、お母さん、地域のみんなが参加する「新しい体験学習」で“自立した子供”を育てよう。