2年に進級した英太と東雲。東雲との関係が公になったことで心なしか賑やかな学校生活になってきた英太とは対照的に、東雲は初めてのスランプに陥っていた。そんな折、演劇部の女子喜多川が、「学園祭の舞台の脚本を東雲さんにお願いしたい」と英太に頼み込んでくる。その頼みを気分転換も兼ねて引き受けることにする東雲だが、思うように筆の進まない東雲と、奔放な喜多川に振り回される英太は少しずつすれ違っていき…。もどかしく苦い、第2章。
パッパは私のすべてだった。全集未収録16編を含む、森茉莉の「鴎外との密の筺」。森茉莉よる、父・森鴎外についてのエッセイ。
完全な男性でもなく女性でもない?男性でもあり女性でもある?そんなわたしも恋はします。愛したいし、愛されたい。変なことでもなんでもない。性別にとらわれない本当の恋愛がここにあります。
思い込む、溜め込む、振り回される、執着する…恋愛の空回りを全て解消するわ!「意味のない関係」は金輪際やめるわよ!カリスマ恋愛ブロガーが貴女に喝!
鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。ただし家族を守るためならスーパーマンになれるはずだった。そう信じていた。あの日が訪れるまではー。一人娘を不良高校生に傷つけられ、刃物を手に復讐に向かった先で鈴木さんが出会ったのはーザ・ゾンビーズの面々だった!脆くも崩れてしまった世界の中ではたして鈴木さんは大切なものを取り戻せるのか。ひと夏の冒険譚がいま始まりを告げる。
「おれら、こんな夜中に何欲情してんだって感じだよな」。傲慢オレ様の世界的トップモデル・泰生にメロメロ&エロエロに愛されちゃってる潤。モデルだけでなく演出家としても活躍しはじめた泰生に、潤を騙してでも近づこうという人物が現れて!?必死で問題に立ち向かう潤に、泰生の想いもさらに深くなり…つまずいても傷ついても泰生のために立ち上がる!
恋愛ゲームで設定したキャラクターが、目の前に“彼氏”としてあらわれた。少女は、完璧なスペックの彼にのめりこんでいき…「彼氏物語」。先パイに片思い中の少女は、知人になりすましてSNSでやりとりをはじめ…「フシギスタンプ」。幼なじみにフラれた事実をなかったことにしようと、少女は、時間をあやつる時計を使って過去に戻るが…「黄泉時計」。ゆがんだ恋を描いた、恐怖の3編!小学中級から。
佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。左腕と父親を失った代わりに、大人びた雰囲気を身につけた彼。そして、ぼくと佳奈。たがいに感電する、不思議な図形。友情じゃなく、もっと特別ななにか。ひりひりして、でも眩しい、あの夏。他者という世界を、素手で発見する一瞬のきらめき。鮮烈なデビュー作。
スタンダールからサルナーヴまで、フランス文学は恋愛をいかに描いてきたか。サルトル、ボーヴォワール、ファノンらの業績を論壇に紹介するとともに、「シングルライフ」という新しい生き方を実践する行動派の著者が、恋愛の冬の時代の読者に贈る、カフェで読む現代フランス文学講座。
35歳の瑞子と23歳の千絵。何かと反目しあう二人が所属する第二販売部に、ロサンジェルスからきたエリート男性・冴木が配属された。いつの間にかお局さまと呼ばれている瑞子、自分より若い女子社員が入って焦り気味の千絵。それぞれの思惑を持って、冴木に近づくが…。一方の冴木も、何やらはっきりしない態度。誰もが感じる年齢の不安や、結婚や仕事に揺れる女心を語りつくす爽快恋愛小説。
親、兄弟、友達、はたまたデートした相手から投げかけられる、「○○だから独身なんだ」。でも、本当にそれが問題なの?30代後半で自分にぴったりのパートナーと巡り会った著者が、悩んで悩んで悩み抜いて、辿り着いた真実ー。