戦争と芸術と愛に彩られたエキサイティングな女性の生涯。
どこの誰かは知らないけれど、王様だけが知っている。その名は究極蛮人ダンジョーV。ダンジョーの働きで、カポナータ国王、ボンテンチオは神聖エフェベク教団の魔の手から王都を取り戻すことに成功し、王国の体制を立て直すことができた。だが、エフェベク教団はカポナータ王国を倒することをあきらめたわけではない。なんと、呪術の使い手を送り込んで来たのだ。肉体派のダンジョーが最も苦手とする相手だ。どう相手をしたものか悩んでいるダンジョーにボンテンチオは自ら闘うことを告げるのだったが…。秋津透が贈るアクション・ファンタジー第2弾。
社会科学者としての責任を果たすべく、批判「知」を創造すべく、「現在」日本市民社会、広く「現在」世界市民社会の「ポストモダン状況」の諸側面を鋭く剔抉する。
大学院の修士課程を卒業した青年貴族、炎魔道士ティメイアス・ダスペルジュ。「冒険をするべきだ」という周囲の忠告にしたがい、彼は洞窟探検に挑むことを決意する。しかし、仲間を募集した結果、集まったのは酔いどれ神父や脳味噌まで筋肉でできている蛮人。いざ冒険に繰り出したのはよいのだが、スマートな英雄伝説を狙ったティメイアスの目論見は大外れ。はたして彼は一人前の魔道士になれるのだろうか。前代未聞、抱腹絶倒、波瀾万丈のハチャメチャ・ファンタジー。
2020年、東京。同じ時刻、同じ場所で、六人の死傷者を出すという猟奇事件がおきた。自殺か他殺か、捜査は両面からおこなわれていた。一方、国家保安情報捜査局の三上は、殺人として、この事件を追いかけていた。しかし、変死者の中に自分と同じ存在データがあるのをみつけた彼はー。
新米魔道士ティメイアス・ダスペルジュが企画した洞窟探検は大成功にして終わった。しかし、戦利品として持ち帰った彫像が大変なシロモノで、アーフ・ダーファルの町は大騒ぎ。アテノールという魔法の金属でできたこの彫像を欲しがる連中がわんさかわんさか押しかけてくる。やたらめったら怒りっぽい骸骨男や一つ目巨人、ゾンビやごろつきエルフなんかも加わって、もう誰が敵やら味方やら。この彫像っていったい何なのさっ。これを持っていると幸せになれるというのか。答えは本書にある…はず。パロディ大爆発のファンタジー小説、抱腹絶倒の完結編。
籍を入れぬ結婚をした著者が、文字通り「現代の男女」に宛てたメッセージ。
男と女とカイシャと家庭がかもしだす奇妙な味の「浅川純」小説。現代日本の新現象をリアルに描く。
日産自動車のにがい歴史。日産で定年制の男女差別は不当と裁判に訴え、12年間たたかい勝利した(男女雇用機会均等法の定年差別禁止条項の制定への近因となった)中本ミヨとその仲間たちの全記録。
風に吹かれて三度笠ヘンな横綱がいたもんだ。早稲田大聴講生、ダットサン乗り衆院選出馬、私立探偵、映画俳優…など波瀾万丈で数奇な人生。
聞き書きの成果をふまえた通史いよいよ完成。豊島区の女性たちが地域の変貌の中で、どのように生き、生活を主体的に変化させ、社会を変えるエネルギーを発揮していったかを明らかにする。
京の東寺を縄張りとする浮浪の少年・耳助は、ひょんな経緯から、三好家と縁が深い隆法寺の寺男となった-。松永久秀として、下剋上の主役を演じる人生の幕が、ここに、切って落とされたのである。主家・三好家を乗っ取り、将軍・足利義輝を弑逆して、実質上、京の支配者までかけ昇った男の生きざまを、鮮やかに描く力作巨篇。
現在、二十代の男女は、いわば20世紀最後の青春を送っている人たちである。そしてまた、20世紀に形成された男女同権論の錯誤に気づいた、新しい社会人でもある。男女同権は虚妄であって、男女の価値観が交差するその一点にのみ、男女の平等性が得られるのではないだろうか。21世紀へのキーワードは、男女同観である。