本論では、“男装の少女”というヒロイン像を切り口に、日本の少女マンガにおけるジェンダー表象がどのような形で構築され、どのような形に変容していったのかを探ることを主要な目的としている。“男装の少女”というヒロインの容姿造形を構成する絵画表現、すなわちジエンダー・コードとなる表象記号に着目し、どのような表象記号の組み合わせによってヒロイン像が描き出されていったのかに重点を置いた論考を試みている。
この国には戦後の日本が失った何かがある。東京を発ち、リスボンに移住して6年。下町で一から生活をはじめた著者は、両国の狭間に佇みながら、日々の気づきを批評に深めていく。「贋物礼賛」「愛猫日記」などの情趣漂うエッセイ群に、ポルトガル詩を紹介した「現代詩手帖」好評連載を収録。寛容の街リスボンへ、遙かなる誘いー。
周りの反対をおし切って芸能の仕事を選んだとんでもない息子、本職をほったらかし、趣味が高じて芸能史に名をのこした人…今まで、ベールに包まれていたような日本音楽家たちの、人間臭い泣き、笑い、苦悩。ガイド役は箏曲家。日本音楽史には「おもしろい」人たちがたくさん。
苛酷事故は能登で起こっていたかもしれないー原発の心臓部で次々と起こる事故。臨界事故は8年間も隠ぺい。住民と科学者の調査で活断層の決定的証拠も!原発問題に30年向き合ってきた経験から、原発のない日本をどう実現するかを提言。
苛酷事故は能登で起こっていたかもしれない。原発の心臓部で次々と起こる事故。臨界事故は8年間も隠ぺい。住民と科学者の調査で活断層の決定的証拠も!原発問題に30年向き合ってきた経験から、原発のない日本をどう実現するかを提言。
山田耕筰、カラヤン、ケーニヒとのつながり…。半世紀の時を経て、謎多き養父の足跡を追う。丁未音楽会から広島に繋がるオーケストラ120年の歴史。
最高の音で楽しむために!
ミステリー小説の真髄。人生の背後にしのびよる運命の魔手。ヤン・ソギル・ワールドの極致。
死に抗する思考としての〈変身〉の思想を追求する著者の半世紀にわたるアフォリズムの精粋。極限まで凝縮された言葉を駆使して権力=体系的思考の閉塞性を破り、みずからの思考に新たな照明を与えるとともに、未知なる世界の熱い息吹を伝える鮮烈なメッセージ。
1945年9月2日、日本は降伏した。そして、国の隅々まで高度の規律を保ち、降伏条件を遂行した。だが日本人自身は、敗戦によって茫然自失に陥り、自尊心まで灰燼に帰したと錯覚してしまった…。戦時国際法の第一人者が読み解く「降伏」「戦争」「国際社会の現実」。