話をする。それは人間が人と人との関係をつくっていく上で、もっとも基本となることです。話にとっていちばん大切なのは、心が開いていることです。話すことが楽しい人と、なるべく話さないですませようとする人とでは、たった一度しかない人生の楽しみ方が、数十倍、数百倍、数千倍も違ってくることは容易にわかるでしょう。
思想の面では、ギリシア哲学から現代の実存主義哲学まで、広範に、文化の面では、日本の古典はもちろん、世界の文学・美術・演劇などを貪欲なまでに、宗教の面では、古今東西の聖哲の教えを、柔軟にとり入れ、信仰の面では、イエスをキリストと信じる信仰を貫きながら、一筋に、人間の真実の姿を求めて、限られた人生をまっすぐに歩く著者の、飾らない、生地のままの日常生活の中から、湧き上がった思いを折々の言葉に綴る。
本書は日本とその周辺海底での活断層(第四紀に活動と将来の活動する可能性のある断層)の分布とその諸性質に関する1990年時点での集成であり、1980年に刊行された第1版の増補・改訂版である。
狂った地軸。その歪んだ時空に生きた男が遺した内務班日記。
三十一世紀初頭、人類は〈星間連盟〉の継承権をめぐって戦いを繰り返していた。戦場の主役は、巨大戦闘マシーン“バトルメック”だ!謎の人物〈赤の公爵〉の策謀により、惑星トレルワンはドラコ連合軍の支配下におかれようとしていた。にわか軍団を指揮するグレイソンは、サンダー断層に無事逃げのびた。だが、執拗に迫る敵バトルメック部隊。情報収集のため“城”へ潜入した彼は、意外にも父を殺した首謀者を知ったー。圧倒的な戦力差のなか、果たして敵のバトルメックを粉砕して活路を開くことができるのだろうか?巨大殺人兵器の熱き戦いを描いた“バトルテック”小説の第2弾!
死に抗する思考としての〈変身〉の思想を追求する著者の半世紀にわたるアフォリズムの精粋。極限まで凝縮された言葉を駆使して権力=体系的思考の閉塞性を破り、みずからの思考に新たな照明を与えるとともに、未知なる世界の熱い息吹を伝える鮮烈なメッセージ。
東京・日本橋に本社を構える業界最大手の信濃製薬。その役員会議の席上、ワンマン社長笹島は、ライバル社の新薬開発に関する情報を入手したと発表した。K6なる商品番号の画期的抗生物質で、人間が罹る主要感染症の六つをカバーするという。情報収集も重要な職務である研究開発本部長の広瀬は、汚名返上を期しての暗躍を始めた。熾烈な新薬開発競争を抉る。
女たちはなぜ男装してきたのか?男装を選んだ女たちの生に、人類学、フェミニズム、レズビアニズムなどの多彩な光をあて、そこに顕現する〈女性性・男性性〉の社会的意味の変遷を捉える。