断層沿いに道はでき近くにたいてい温泉がある。のんびり景色をながめながら大地の不思議にふれる。近畿圏28ヵ所の活断層を案内。
西暦二〇〇〇年は、「アメリカ・ルネサンス」を代表する作家の一人、ナサニエル・ホーソーンの『緋文字』一五〇周年に当たり、この名作が読みつがれてきたわが国でも、それを記念する様々な企画が試みられている。わが国のホーソーン研究者たちを擁する日本ナサニエル・ホーソーン協会でも、その全国大会で『緋文字』を読み直すシンポジウムが開かれ、また、その会員たちの総力を結集した記念論文集の出版にむけて、刊行委員会が設立され、『緋文字』を多角的に論ずる論文の投稿を会員たちに呼びかけ、この記念すべき年までにわが国における『緋文字』研究の到達し得たレベルを内外に示すことにした。そのようにして寄稿された論文は、刊行委員会の委員たちの間で慎重に査読され、その査読をふまえた討議を重ねて、選びぬかれた九篇の論文を集めたものが本書、記念論文集である。
本書では誰でも1レース4〜5分もあれば時間は充分に足り、システムのルールに従い買い目がだせ、後は売場で馬券が的中するように祈りながら購入すればよいように工夫してある。
救助や救援の鍵を握っていた人物の内面では何が起きていたのか?語られざる空白部分を解き明かし、“震災とは何か”を問いなおす渾身のドキュメンタリー。
住民の八十パーセントが歴史と伝統のある浦島重工業の関係者で占められる浦島市では正社員、工員といった身分差別がいまだに厳然とあった。工員の子として育った木原高志も不当な差別の中で少年時代を過ごすが、抜群の成績で超難関の正社員登用試験に合格する。木原は怨念を晴らすかのように出世街道を目指し、副社長令嬢との結婚話も進む。しかし、木原の応援団長をかって出て貴重な情報を提供してくれた同じ総務課の女子社員が事故死し、身近に次々と不審な陰が…。
突然の弟の死…。しかし、本当に自殺なのか?謎を追う山川幸一と横山里子の前に、次々と新しい犠牲者が…。そして、幸一も殺人者の濡れ衣を着せられてしまった。米の生産販売組合をめぐる贈収賄事件をバックに展開される不可解な連続殺人の数々。
本書では、大量の地図情報と活断層の属性データを提供する方法として、活断層に関する情報をデジタル化し、媒体として電子メディア(DVD-ROM)を使用した。また、大容量の背景地図を伴う活断層データをストレスのないスピードで閲覧するために、新たなブラウザを開発した。
ホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、ハバーマスらの精神の軌跡。21世紀初頭の時代史的地平に、その動線、変位と破断のアクテュアリティを照らし出す。
本書の意義は、21世紀の初頭における北海道の湿原の様相を記録にとどめておくことにある。2001年までのもっとも新しいデータを加え、さらに北海道の代表的な湿原における研究を深化させ、また一方では、今までにほとんど研究がなかった湿原に関しての情報を取り込んだ。
突如、わたしは“考える人”になった。想念が次々と頭の中をよぎる。虹色の思考ー。みずからの生の証として書きとめられた、のびやかな心の綴れ織り。
西洋の「神」とその残影=「自我」の主体構造に対する東洋の「空」あるいは「道」。本書の根底には、生きた個体の身体性と物質的素材に基づく視覚的システムによって、その間を橋渡しし、21世紀の新しい精神的支柱と社会規範を築こうとする問題系が潜在する。
本書は、鹿児島国際大学附属地域総合研究所の2000・2001年度機関研究「時代転換の諸断層」の研究成果である。今日、わが国は大きな転換期にあり、経済・社会が大きな激動期にある。地域の経済・社会もその影響を免れることができない。本書は、このような激動期の今日の諸状況を、鹿児島地域を中心として労働、社会、文化等について共同研究を行ったものである。
最も多くの戦死者、犠牲者を出した大正人の熱き思い。元特攻隊員が淡々と、かつ克明に綴る戦争の実相。