札文島の砂浜に漂着したウォッカの空瓶。そのなかには、遠く海を隔てた恋人に呼びかける一人の女の想いが封じ込められていた。「アリランコゲロ、ノモカンダ…」哀切な歌の調べにいざなわれ、土俗信仰の息づく韓国の山へと向かう少女と、人に言えぬ過去を持つ老人。二人の行く手には、日本軍の朝鮮支配にさかのぼる、暗い悪意が待っていた。そして、一人の在日韓国人が殺され、大戦が生んだ悲劇が現代によみがえる。時間と国境を越えるすさまじい愛の物語。
阪神大震災は一瞬にして神戸周辺400万人の住民の生活を破壊した。この地震によって、いちやく現代人のキーワードの一つとなった「活断層」とは何なのか、どんな仕組みになっているのか、そしてどこにあるのか。本書は地震の張本人「活断層」の謎を、日本とその周辺の活断層分布図を始めとする豊富な図と写真を用いて、簡潔に説き明かしている。
阪神・淡路大震災の原因となった「活断層」とはいったい何か、地震とどんな関係があるのか、またどのように危険なのか。正確にわかりやすく解説。
若き歴史研究家が沖縄の海で溺死?だが、肺の中には真水が…。真相究明に乗りだした婚約者の前に立ちふさがる歴史の大断層-!!静岡 沖縄、2つの羽衣伝説!!長編歴史ミステリー。
地震予知といえば東南海地震だが、阪神大震災をもたらした兵庫県南部地震はタイプの違う直下型。そもそも地震はどうして起きるのか?プレート型と直下型は何が違うのか?予知はできるようになるのか?地震が起きやすいのはどこか?日本列島で繰り返し起きてきた地震がいつまた起きるかは予知できないが、「ここからあそこまでの線に沿って地震が起きる確率が高い」とは言える。場所はかなりわかっているのだ。自然のメカニズムから防災の知恵まで、活断層と暮らす方法を考える一冊。
本書は、超音波診断装置が超音波の性質をどのように利用し、そして信号処理、画像処理の技術をいかに導入し、それらを利用しているかをやさしく解説するとともに、実際の装置設計では必ず問題となる超音波の性質や装置の物理的な要因に起因する応用範囲や機能などのトレイドオフを明らかにする。
医学生はCT画像やMRI画像の中に示された構造を実際に剖出できるため、本書を併用することにより、有効に人体解剖実習を行うことができる。放射線学からCT画像やMRI画像を学ぶ医師は、病変の対象となるCT画像やMRI画像中の構造を人体断面の画像の中に容易に探し出して理解することができる。このように、本書は、医学生のみならず臨床に携わる若い医師や放射線科領域の医師にとっては最も有用なアトラスとなり、コメディカルの学生達にとっては人体構造のより深い理解のために有用なアトラスとなる。
シリーズ『ユーラシア・21世紀の潮流』(二〇〇二年取材)は、「アフガニスタン空爆」(〇一年秋)と、迫り来る「イラク攻撃」(〇三年春)のはざまで揺れ動く中東、中央アジアのイスラムの現在を最前線で記録したものである。本書は、その報告としてまとめられた。
灼熱のアフリカのドラムが甦らせた江戸木遣り、姉に長唄をさらう母の声、寡黙な父の後ろ姿…。江戸東京の地下水脈のうちにたどる文化人類学者の自分史。
中部の活断層を個別に細かく紹介。地域で起きた地震の概況、地震発生確率、地震動予測地図などのデータを分析。「海溝型地震とは何か?」「過去の海溝型地震の調査法」「海溝型地震が起きたときの揺れ・被害」など、内陸型地震とともに重要な海溝型地震についての知見と、「『その時』のための最新研究」。「避難の心構え」「心理パニックの対処法」「安否確認の方法」「水と食料」「避難生活はどこで過ごすか」「どんな支援があるのか」など、地震が起きてしまった後にどうしたらいいのか、役立つ情報満載。
ラジオ大阪『夜のチラリズム』の2007年4〜6月放送分を収めた3枚組BOX。パーソナリティの津田健次郎、木内秀信が織りなす爆笑トークをはじめ、ヴァラエティに富んだ企画が盛りだくさん。