『花使い』と呼ばれる特殊な能力をもつ少女たちの為の女学院に、実の姉・しらゆきによって転入させられた少年・花邑べにお。転入の挨拶で「この女学院を支配る」と宣言させられたべにおは、できたばかりの友達とも不本意ながら争うことになってしまう。べにおの使う“花”の力は圧倒的だったが、そこにはある“いんちき”が隠されていて?後に“姫百合姫”の名で関東全域の少女から『お姉様』と呼ばれる男子の物語が始まる。
ヘンリー8世と愛人アン・ブーリンとの娘エリザベスは、3歳で母が処刑され、私生児の烙印を押された。21歳の時には、反逆罪の疑いでロンドン塔に幽閉された。しかし数々の陰謀や暗殺の恐怖に怯えながらも、鋭い判断力と英知で男たちを操り、25歳で自ら女を捨て、国家のために生きることを決意する。「ヴァージン・クイーン」、その知られざる素顔が、いま豪華に華麗に浮び上がる。
日本と北欧、ふたつの窓から見る365日の景色。インテリア、季節のルーティン、レシピ、ファッション、本、映画、音楽、旅の思い出。
パリ十区のこぢんまりしたアパルトマンで悲劇が起きた。子守りと家事を任された“ヌヌ”であるルイーズが、若き夫婦、ミリアムとポールの幼い長女と長男を殺したのだ。そしてルイーズも後を追うように自殺を図りー。子どもたちになつかれ、料理も掃除も手を抜かない完璧なヌヌに見えたルイーズがなぜ?事件の奥底に潜んでいたものとは!?2016年フランスのゴンクール賞を受賞した話題作。
赤毛のあいつがやってくる!中世フランスの野に森にふさふさしっぽをなびかせて風といっしょに駆けていくすばしっこくてわるいやつ。頭を使って体を張ってころんでもただでは起きないぞ!小学校中級以上。
ペトロニーユは、天下無敵のかあさんねずみ。もちまえの根性と運のよさで120ぴきのこどもたちをピンチから救いだします。フランスの人気作家ポンティがおくるめっぽう不思議でゆかいな世界!読んであげるなら4才から、じぶんで読むなら小学校初級から。
「のめりこんだら、それを仕事にしよう!」こんな時代こそ、自由に生きる。会社求心力は社長ではなく、惚れぬいた音楽(モノ)そのもの。世界有数規模となるインディペンデント・レーベルを創業、30数年主宰し、全株を手放し、リタイアした男の、のめりこみ成功ノート。
「隠修女」-それは独房でひたすら神に祈り、生涯を送る修道女。中世英国に実在した隠修女にとりつかれた、田舎町の司祭デュヴァルは、歴史を掘り起こし、彼女の伝記執筆に異常な執念を燃やす。やがて彼は若い女性に牙をむく。女を拘束し、隠修女に仕立てあげるのだ!密室で、人間としての尊厳をすべて奪われながら、彼女は必死の抵抗を試みる。だがデュヴァルにとっては、隠修女を自分のものにし、神の道を明らかにする聖なる行為だった…監禁の恐怖、狡猾な狂信者と無力な女性の心理戦!英米騒然の歴史サイコ・サスペンス。
結婚披露宴で、アラナは夫リースの友人とダンスを踊っていた。すると驚いたことに、リースが嫉妬に満ちた視線を向けてきた。変ね、彼が嫉妬なんてするはずがないのに。結婚紹介所“求む、妻”を通じて愛情抜きの結婚をしたアラナは、リースにとって、飾り物の妻でしかなかった。二人が喜びとするのは、ベッドのなかでの行為だけ。だがその夜交わした愛は、今までとは何かが違っていた。もしかしたら、私たちの関係が変化し始めているの?それを確かめることはできなかった。翌日アラナは交通事故に遭い、全ての記憶を失ってしまったからだ。