ごく普通の大学生・藍はある日突然拉致され、イタリアに連れ去られてしまう。なんと藍はマフィアのボスの血縁で、後継者争いに巻き込まれてしまったのだ。正式な継承が済むまで無理やり軟禁される藍。鬱々とした日々を過ごすうちに脱出のチャンスがやってくる。だが即座にマフィアのボスの跡取りであるファウストに捕まり、怒り狂った彼に犯されてしまうが!?-。
江戸時代中期の津軽に生きた楠美甚之助という一人物を通して、当時の藩社会の様子、世相、事件、そして藩士の生活と勤務の実際を、日記を中心にその他の史料もまじえながら具体的に平易に述べる。
王冠を剥奪されたサン・リナルド国王の3人の息子たちは、身分を隠してアメリカへ逃れ、それぞれの事業で莫大な財を築いた。そんな謎めいた大富豪たちの素性を暴いたのは、ゴシップ紙のカメラマン、ケイト・ハーパーだ。彼女は今日も、第2王子デュアルトのプライベート写真を撮るため、闇に紛れて彼の私室バルコニーによじ上っていた。こんな仕事は好きじゃないけど、妹を養うには仕方がない。一瞬だけ、愛する妹に思いを馳せたそのとき、後ろから腕をぐいと掴まれ、力強い男の胸に捕らわれてしまう。はっと振り返ると、王子の厳めしい顔が目の前にあった。もうおしまいだと覚悟したケイトを、彼は意外にも招き入れ、憎い相手であるはずの彼女に撮影を許したばかりか、月末まで婚約者のふりをしろと持ちかける。その裏には、ある後ろ暗い理由がー。
「わたしのおなかにあなたの赤ちゃんがいるんです」アンジーは妊娠に気づき、顔も知らない相手の男性に電話をかけた。夫と一緒に不妊治療を受けていたが、運よく妊娠した直後、それは誤って移植された他人の受精卵だったと判明したのだ。夫は腹を立てて家を出ていったが、アンジーは出産を決め、出産後、親であるピレリ夫妻のもとに赤ん坊を返すつもりだった。せっかく宿った命を、闇に葬り去ることなどできないもの…。ところが、面会したドミニク・ピレリは明らかに嫌悪の表情を浮かべ、みすぼらしい格好をしたアンジーに辛辣に言い放った。「いったいきみはいくらほしいんだ?」-。
幸せになれるはずがないのに、孤独な女は男の闇に惹かれてしまうーリリーはパーティで一目見たときからトリスタンの美貌と影のあるまなざしに心奪われていた。「今夜は一人になりたくない」と言う彼に迷わず身を任せ、めくるめく悦びに溺れるが、あとに待っていたのは冷たい拒絶だけだった。だが真夜中、悪夢にうなされるトリスタンを見た彼女は、たとえ拒まれても彼の心の隙間に潜り込み、その苦しみを癒したいと願う。
ドッグトレーナーの著者は、問題をかかえた犬や飼い主たちと30年以上付き合ってきた経験から、ある画期的な理論を提唱したー犬は自分の感情ではなく、飼い主の感情に反応して行動しているだけだ、と。飼い主自身さえ気づいていない、隠された感情にも影響されるのだ。この関係がわかっていれば、自分を見つめ直して、愛犬の問題を解決できる。ベテラン・ドッグトレーナーが犬と人との深い感情の絆を読み解く一冊。