私たちの本当の姿をいったい誰が語ってくれるというの?タリバンによって虐げられてきたアフガン女性たちに、再び自由が訪れようとしている。その苦しみの姿をありのままに描き、記憶に留めようともがく少女の、真実の記録。アフガニスタンの未来は彼女たちが握っているー。
出版社に勤める笹谷美緒は、博多発の寝台特急「あさかぜ4号」で帰京することになった。が、偶然のキャンセルによって予約できた美緒の個室の洗面台には紙コップにいけられた黒百合が置かれていたのだ。不吉な胸騒ぎは現実となった。美緒の隣室にいた佐々木麻也という資産家の女性が絞殺体で発見され、婚約を破棄された城秀一郎に容疑がかかる。そんななか、麻也の姉も熱海の別荘で殺されたのだ。傑作推理。
小学生“カコ”の春夏秋冬、そしてまた春…。小さなお話集。
長引く不況と不良債権処理の遅れにより銀行経営は悪化し、日本の金融環境は、未曾有の危機的状況が続いている。こうした中で預金全額保護の終了、いわゆるペイオフ解禁は、日本の金融システムにどのような影響を与えるのだろうか。預金者が安全な銀行を選別するようになれば、銀行は信頼を失うまいと従来以上の経営努力を迫られるであろう。はたして銀行は再生できるのか?日本の金融の将来像を見据える一冊。
幾重にものしかかる苛酷な運命の中で、悲しいほどつましく、したたかにたくましく生き続ける農村の人々。農民出身の作家だからこそ語ることができた中国農民の喜び、哀しみ、そして怒り。
本巻には、一九四七年から四八年にかけて書かれた評論・感想・小品六十八編が収録されている。
フツーの高校生の西嶋充は夜中の埠頭で急に現れた男にいきなりキスをされてしまった。あわてて逃げ出したものの、後日知らない男たちに拉致られ、連れて行かれた先には充のファースト・キスを奪った男がいた。その男・阿久津はワケがわからない充に、充の命を狙っている奴がいる、などと言うのだ。さらに「おまえは俺の命に代えても守る」。そんなドラマみたいなことを言われても、充は反感を覚えるばかりで…。
本書では、パート1ではあまり触れていない覚せい剤の恐さ、また、覚せい剤を使用することによって人間がどのように変わり、どのような行動をとるかなど、著者自身の体験を一つの例として、いかに覚せい剤が人間に害をなす恐しい薬物であるかを執筆。
滝廉太郎の旋律に息づく賛美の心、「赤とんぼ」に込められた三木露風の深き祈り…口ずさんだあの歌と、賛美歌との意外なつながり。「讃美歌」をはじめ、「新聖歌」や「救世軍歌」などを、斬新な切り口から語る、待望の賛美歌シリーズ第三弾。