ETV特集「空蝉の家」をオンデマンドで見た。30年以上引きこもった果てに孤独死した男性とその家族の話。
父親は昭和6年生まれ。働きながら夜間中学に通ってそれなりに大きな会社に就職し、年を取っても読書や油絵にと励む姿は亡くなった義父と重なる。考え方もこの年代ならごく普通の人だと思う。
若い人にはわからないだろうけど、この年頃の人は長男を特別視しているところがある。義兄も長男ということで義父には厳しくしつけられたらしい。そのことを愚痴ってはいたけど父親を大事にしていたのは義兄が言いたいことはきっちり言う性格だったのが大きいかも。決して真面目とは言いがたい青春時代を送ってるし。
一方、亡くなった男性はあまり自分の気持ちを話さないタイプで真面目な性格だった模様。それがかえっていけなかったのだろう。
生きることとは他人と関わることなので、その第一歩として両親とぶつからなければならないと思ってる。それをお互いが避けて全て自分の責任と思ってたふしがある。真面目すぎる性格がそうさせたのかもしれないけど、残念でならない。せめて母親が精神的な病(個人的には更年期障害が引き金になったのではないかと思ってる)にならなければ、なんとかなったのかもしれない。
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