母性本能は分かりますが、父性本能とはどのような本能ですか？

「母性本能」という物は「本能」には含まれません(ヒトの場合)
子供をかわいい、守りたい、育てたいと思う感性には生れつきの有為差があり「生来の子供好き」は存在するとは思いますが、女性に固有の物でも母性本能でもないでしょう
本能と呼べるのは「遺伝子に組み込まれていて、どの個体もその条件ではこう行動する」物であり、ヒトに本能は残っていないとされています
という訳でそもそもの「母性本能」が怪しい言葉なのですが、「父性本能」という造語は「子育てに協力するのは父の本能である」「子育ては夫婦が協力して行うものである」という社会の風潮を受けて、(男に母性本能って言うのも変だよな…)→じゃあ父性本能と呼ぼう と作られたのではないかと思います
子育ては二人でには大いに賛成ですが、父性本能という言葉は気持ち悪いですね
まだ、母性愛、父性愛の方がましです
母性(父性)愛と言えば、社会的に父や母になった人が子に抱く愛情、というニュアンスがあり自由度がありますが
「本能」という言葉は学術的にはヒトには使えない単語であるにもかかわらず、強い説得力を持つので頻繁に使われ不愉快です
私には母性本能はありませんが、子育てしてます
でも「母親なんだから」と言われるとカチンとします
むしろ、夫の方が「父親なんだからちゃんとしなきゃ」というタイプです
(中略)
明らかに夫の子供への愛情は世間に「母性本能」と呼ばれるもので「父性本能」とは違います。むしろ私に「父性本能あり」です
「父性本能」の意味について考える前に「本能」とつく言葉は全て疑ってください
大概が社会や、文化や、特定階層に都合よく捏造された言葉です