心臓ペースメーカー、電気自動車急速充電器で誤作動恐れ 厚労省、注意文追加指示
2013.6.26 21:53 産経ニュース
厚生労働省は26日、埋め込み型の心臓ペースメーカーが、電気自動車(EV)の急速充電器に近づくと誤作動する恐れがあると判明したと発表した。同省は、ペースメーカーの添付文書に充電器への注意喚起を追加するよう、製造業者に指示した。
対象となるペースメーカーは「細動」を取り除く機能のない機種。急速充電器を製造する業界団体などがペースメーカー25種で実験したところ、12機種で充電器の電磁波の影響が出た。充電器から53センチ未満の距離まで近づくと、リズムを整える電気信号が一時的に出なくなるなどしたという。
急速充電器は、ガソリンスタンドや高速道路のサービスエリアなどにある。家庭向けの普通充電器でも、7・5センチ未満に近づくと影響の出る機種があった。
厚労省は使用上の注意として、急速充電器の設置場所には可能な限り近づかない、普通充電器には密着しない-などの記載を盛り込むよう指示した。